この番組も！あの番組も！　亀戸にある特殊メイク工房で、亀人間メイクを依頼

「うさぎさんお待たせっす！」

前回記事にて登場した亀人間の秘密に迫る。
皆さん、すでにお気づきだろうと思うが、この亀人間は特殊メイクである。

亀戸に特殊メイクをおこなう会社が存在しているのをご存じだろうか。
今回はその特殊メイク・造形・衣装にかかわる制作やディレクションを行っている有限会社自由廊で話を伺った。

特殊メイクや造形物制作を行う自由廊

対応してくださったのは、小松さん。

「こちらでは、映画やテレビ番組、CMなどで使われる造形物の制作や特殊メイクを行っているんですよね？」

「はい。その通りです。年間300件ほどのご依頼をいただいています。特殊メイクだけでなく、造形物の制作もやっているので、メイクと造形、衣装がかけ合わさった相談依頼が多いですね」

「あの番組のやつだ！というものがたくさんあって驚きました。年末恒例の笑ってはいけないあの番組とか、深夜番組のマジ歌企画のアレとか、バラエティ番組好きとして興奮しっぱなしです」

「ガキの使いは、笑ってはいけないとか、山ちゃんやめへんでとか、昔からやっているので思い出深いですね。これなんか、笑ってはいけないで登場した、方正さんのミイラですよ」

「めちゃめちゃ貴重じゃないですか！蝶野さんにビンタされていたあの時のやつだ！それにしても、肌の質感から毛の1本1本まで精巧にできていて、本当にリアル・・・」

「こうした技術ってどうやって学んだんですか？」

「私は、専門学校で基礎を学びましたよ」

「そうなんですね。元々この業界に興味があったんですか？」

「私は、元々自衛隊員だったんです。二年更新制で、その区切りのタイミングで専門学校に入ることを決めました。元々、何かを描いたり作ったりすることが好きだったんで。それで、その学校を卒業するとき、うちの代表が会社を起ちあげるって言うんで、それに誘われて今にいたります」

代表のAmazing JIRO氏は、「TVチャンピオン特殊メイク王選手権」で優勝するほどの技術の持ち主。

「特殊メイク以外にも造形全般をやられているとのことですが、これまでで一番大変だった依頼はなんですか？」

「そうなんですよ。うちは来た依頼を基本断らない主義なんで（笑）。一番大変だった仕事だと、7mくらいあるクリスマスツリーですね。もはや、そこまでいくと造形というよりも建築ですからね。あれは難しかったです」

「確かに！今は、造形物の制作だけでなく、特殊メイクを行うアーティストの育成までやられているんですよね」

「はい、Amazing School JURというスクールを運営しています。今は新型コロナウイルスにより開校をしていませんが、24名の生徒募集をしています」

「サイトで公開されている学生作品もクオリティが高くて驚きました。でも、どういった学生さんが集まるんですか？」

「年齢で言うと、22～25歳くらいが多いですね。一度別の仕事に就いたけれど夢を諦められずに。と言う方が多いです。対面とオンラインで毎月第一日曜日に説明会をやってます」

「映画やテレビなどでメイク、造形を第一線でやっている講師の方から直接学べるのは素晴らしいですね。どんな人が向いているとかってありますか？」

「当たり前の事かもしれませんが、やっぱり物を作ったりするのが好きな人が向いていると思います。ほどほどにではなく、本当に物作りが好きな人！それに限ります」

こちらが、専門学校の募集要項。ご興味のある方はサイトにて詳細を確認してもらいたい。

■スクール
期　　間：1年制(6月から翌年5月まで)
定　　員：24名(定員に達し次第募集締め切り)
授業日時：全140回/560時間　※スクール開放の時間は含まれません
通常授業<月・水・金 10：00～15：00 >
スクール開放<火・木>
詳　　細：https://jur-school.net/