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  • >【なんとなく亀戸という町にビビってた】今年8月に恐る恐る開業した「サンドイッチ屋」

皆さんは亀戸という町にどのような印象をお持ちだろうか。

我々が普段、亀戸を取材すると「昔ながらの雰囲気が残っていて味のあるお店がたくさんある」「人と人との距離が近く人情味がある」といった声があがってくる。しかし、これらは亀戸のことを知っている人の意見。亀戸を知らない人の中には「なんとなく近づき難い町」いう印象を持っている人が少なからずいるようだ。

なぜこのような話をしたかというと、今年8月に新オープンしたサンドイッチ専門店「CANARIA SANDWICH(カナリアサンドイッチ) 亀戸店」のオーナーが、当初亀戸という町にビビりまくっていたからである。

その真相を確かめるべく、オーナーに取材を行った。

ビビりながらも亀戸で開業したCANARIA SANDWICH

新店舗取材という形で伺ったCANARIA SANDWICH 亀戸店のオーナー清水さん。亀戸に出店するにあたって、当初亀戸という町を何となく怖い町だと思っていたそうだ。


「ビビっていた・・・。亀戸ってそんなに怖い町って印象ですか?」

「確かに下町感というか、独特で近寄り難い感じはあるかもしれませんが

「何となくの印象ですけどね。なので、当初は一店舗目と同じ墨田区に二店舗目を開く予定だったんです」

「ではなぜ亀戸にしたんですか?」

「店舗の規模や賃料など、条件に合う場所がここしかなくて」



亀戸の地域発信型メディアであるカメイドタートルズ。消去法で選ばれたという理由に、編集部の顔がこわばる。


「でも、当初の心配は杞憂でした。すぐに亀戸という町が好きになりました!」

「・・・(ほっ・・・)

「本当に、良かったです・・・。でもなぜ『怖い印象』から好きに変わったんですか?そう簡単に印象が変わるとは思えないのですが」

「お客さんが、とてもフレンドリーな方たちばかりだったんです!」


「良くも悪くもフレンドリーと言いますか・・・。すみません、具体的なエピソードってありますか?

「例えば、うちで出しているフルーツサンド。使用している果物は、亀戸の八百屋さんで注文、配達してもらっているんです。それを知った方が『あそこの八百屋さんから卸してるなら買うよ!』と言ってくださいました」

「なるほど!下町特有の仲間意識というか、助け合い精神が良い方向に作用したわけですね!」

「亀戸という町に縁もゆかりもなかった私が、新店舗として開いたので、
余所者として対応されるんじゃないかと少しだけ心配していたんです。でも実際には凄くフレンドリーで驚きました!老若男女問わず『とりあえず買ってみるよ』と言ってくださったのが嬉しかったです!


亀戸の八百屋さんから卸しているフルーツを使ったフルーツサンドをはじめ、カツサンドやタンドリーチキンサンドなどを販売している。


「それは良かったです!初めて買うお客さんに、おすすめの商品はありますか?」

「これが看板メニュー!というものはなく、全てがおすすめになっています。フルーツサンドだけでなく、B.L.T.C(ベーコン・レタス・トマト・キャロット)サンドといったランチ向きサンドイッチも販売しています。また、思いつきで新メニューを作ったりするので、
その時にしか買えないサンドと出会うことがあるかもしれません

「一期一会のサンドイッチは夢がありますね!仕事帰りに買って帰りたいです」

「それはちょっと難しいかもしれません。朝の8時から開店しているのですが、売り切れ次第で営業終了なんです。なので、通勤の時に買って行っていただければと思います!」


CANARIA SANDWICHは、流行りの「フルーツサンド屋」ではなく「サンドイッチ屋」である。ハムカツ、エビカツなどの王道サンドや「スモークサーモンとクリームチーズ」といった変わり種サンドイッチも販売している。メニューについては売り切れ次第終了のため、店頭を訪れて確認することをおすすめする。


「先ほど『思いつきでメニューを作る』とおっしゃっていましたが、なにかこだわりはございますか?」

「こだわりとしては『迷い、
選ぶ楽しさ』を追求していて、だからこそ思いつきで作るようにしています。パン好きじゃない方でも食べたくなるような商品を作ったり、フルーツも八百屋さんに季節のものを卸してもらっています」

「今年8月20日にオープンしたとのことですが、コロナ禍の中で心配などはありましたか?」

「それは、あまりなかったです(笑)。理由として、曳舟での反応が悪くなかったからです。サンドイッチ自体が個包装で持ち帰って食べるものなので、コロナ禍に合っていたのかなとも思います」


店舗では保冷バッグを購入することができ、それに入れて4つまで持ち帰ることができる。


「保冷バッグのデザイン、そしてサンドイッチもおしゃれで映えますね!」

「ありがとうございます!でも・・・


あくまでも、今流行のおしゃれ系サンドイッチ屋ではなく「地域に寄り添うようなサンドイッチ屋にしたい」というこだわりがあるとのこと。店名も「サンドウィッチ」ではなく「サンドイッチ」にしているところからも亀戸的好感を感じられる。オープンからまだ3ヶ月ほどだが、CANARIA SANDWICH 亀戸店は、昔から亀戸で店を営んでいるようなそんな下町気質を感じた。

気まぐれで作るというメニューは、店舗に訪れなければ確認できない。自分の好きなサンドイッチを探すのもよし。季節で変わるフルーツサンドを楽しんでもよし。迷い、選ぶ楽しさこそがCANARIA SANDWICH 亀戸店なりの「地域に寄り添う」形なのである。


Instagramでは商品紹介のほか、店舗休業情報などのお知らせも投稿しているので、お近くの方はぜひチェックして店舗を訪れてみてほしい。

2021年8月20日に開店したため投稿数はまだ少ないので、曳舟店のアカウントも同時に確認することをおすすめする。

 

スポット紹介

スポット名:CANARIA SANDWICH(カナリアサンドイッチ) 亀戸店
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸 3-44-13
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩7分
営業時間:8:00〜売り切れ次第終了 火曜定休日

Edit by カメイドタートルズ編集部