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  • >【後編】「老舗店の日常動画」に有名すぎるナレーターが魂を吹き込んでくれた件

前回までのあらすじ〜

イケてる動画を作って亀戸を盛り上げたい。

そんな想いからカメイドタートルズは、誰もがその声を聴いたことがあるであろう「有名すぎるナレーター」のマックスウェル・パワーズに仕事を依頼し、亀戸餃子の日常を切り取ったエモい動画を爆誕させる。

 

↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)

動画の期待以上な仕上がりに胸を踊らせる一同。だが、このフォーマットは餃子以外にも通じるのであろうか?

残る「船橋屋」と「おしあげ煎餅本舗」の動画を無事に完成させることはできるのだろうか。

前代未聞の挑戦。その結果は?

前回の記事はコチラ

 

魂を吹き込む挑戦、後半戦スタート

ーそれでは、引き続きよろしくお願いします!


「ところで、この船橋屋のくず餅とはどんな食べ物なんだい? 動画を見る限り、とても甘そうだね」

ー餅という名前はついてますが、材料は米ではなくデンプンなんです。発酵食品で、実は餅の部分はそこまで甘くはないんですよ


「発酵食品なんだ。なかなか興味深い食べ物だね」

ーナレーションのイメージはできそうですか?


「OK。難しそうだけど、チャレンジしてみるよ」

 

こうして、マックスさんにナレーションを入れてもらった「船橋屋の日常動画」がこちらになります。

 

 

 

↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)

 

 

 

優しい声がくず餅を包む…

 


「黒蜜ときな粉が良い感じだったね。ところで、ナレーションはどうだった?」

ー素晴らしいです…! 抑揚があって穏やかなナレーションは、200年以上も続く老舗店が抱いた静かなる矜恃を見事に表現しています! ただ…


「ただ…?」

 

ー船橋屋のくず餅ってそれ自体が「江戸の文化遺産」みたいなもので、ぶっちゃけこのような手法の宣伝素材ってこれまでにもあったと思うんですよね。今、世の中はダイバーシティ(多様性)によるいわば「個性」や「違い」を活かした新しい顧客ニーズへの応えかたが求められていて、それは亀戸という地域にも言えることだと思うんです。つまり、この場面ではめちゃくちゃ長い歴史があるにも関わらず、新しい文化として受け入れられるような「くず餅特有の良さ、魅力」というものを発掘し、表現して欲しいと考えておりまして。まだまだ日本にはくず餅を食べたことが無い方がいらっしゃるという事実を理解していただきそれを…


「録り直そう」

 

録り直しのマックスさんは鬼気迫る表情でした。

第一線で活躍するナレーターとしてのプライド。声に集約された技術、積み重ねられた経験。

そういったものがまるで結晶のように集まり、デシベルとして露呈されたのです。

 

こうして、マックスさんに再度ナレーションを入れてもらった「真・船橋屋の日常動画」がこちらになります。

 

 

 

↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)

 

 

 

ニュージェネレーションを予感させる動画ができました。

 

ーマックスさん! 完璧です。完璧にくず餅が世界を圧巻しました! この動画なら、タピオカに勝てると思います!


「そうかい。一度で良いから食べてみたいね、くず餅を」

ーこの調子で、最後の「おしあげ煎餅本舗」の動画もよろしくお願いします!


「OK。ところで、亀戸のお店なのにどうして押上(おしあげ)なんだい?」

ー昭和2年に開業した時点では押上に拠点があったからです。その後、昭和24年に隣町であった亀戸に拠点を移したとのことですが、おそらくは亀戸の魅力に引き寄せられたと解釈するのが普通でしょうね。ナレーション、いけそうですか?


「OK。難しそうだけど、チャレンジしてみるよ」

 

こうして、マックスさんにナレーションを入れてもらった「おしあげ煎餅本舗の日常動画」がこちらになります。

 

 

 

↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)

 

 

 

耳が嬉しくなる…

 


「職人が焼き上げる煎餅は良いね。ところで、ナレーションはどうだった?」

ー感無量です…! 1枚1枚、丁寧に香ばしく焼き上げた煎餅はまさに職人たちが紡いできた東京下町の味、そのもの。煎餅についた焼き目はただの化学反応ではなく、押上と亀戸、そこに住まう人々が織りなした歴史そのものなのだと、ナレーションを通して伝わります。ただ…


「ただ…?」

 

ー煎餅という極めて慎ましやかな食べ物の愛らしさを、要素としてもう少しナレーションに盛り込んで欲しかったですね。煎餅は紀元前から存在していたという話をご存知でしょうか? 現代に溢れるスナック菓子は化学調味料がたくさん使われ、味も濃く、刺激的で確かに美味しいです。若年層の取り込みにも成功しました。一方、昔ながらの素朴な味わいの煎餅はファンこそ多いものの、若者から絶大な支持を得ているというイメージはありませんよね。しかし、今こそ煎餅のような原料にこだわり抜いて、職人が手作業で焼き上げる安心・安全なお菓子がもっと注目されて良いはずなんです。健康は食から。この煎餅こそが飽食の時代のアンチテーゼであり、カウンターカルチャーとして後世に残すべく…


「リテイクだ」

 

録り直しのマックスさんは神懸かっていました。

自らの才能を活かして社会に貢献することの大切さ。人が生まれ持った使命、目指すべき場所。

そういったものが凝縮し、まるで炭素原子が超高温、超高圧環境下のもとで結びつき、ダイヤモンドを形成するかのごとく、デシベルとなって顕在化したのです。

 

こうして、マックスさんに再度ナレーションを入れてもらった「真・おしあげ煎餅本舗の日常動画」がこちらになります。

 

 

 

↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)

 

 

 

究極のヒーリング煎餅動画が降臨いたしました。

 

ーマックスさん! 完璧です。完璧に煎餅が「世界のSENBEI」として一目置かれました! この動画なら、バスクチーズケーキに勝てると思います!


「焼きたての煎餅を食べたくなったよ」

ー本当にありがとうございました。動画もできたし、これで亀戸の魅力を世界に向けて発信する準備が整ったというものです。

 


「ふー。なかなか難しかったけど、楽しかったな。たくさんの人に動画を見てもらえたら嬉しいよ!」

 

こうして、カメイドタートルズの無茶振りに完璧な仕事で応えたマックスさんは満足そうに帰路についた。

優しく、そしてノリが良く、頼もしい方だった。

 

動画撮影に協力してくださった「亀戸餃子」様、「船橋屋」様、「おしあげ煎餅本舗」様、本当にありがとうございました。ちなみに今回、我々が勝手に作った動画を公式プロモーション動画として採用したいという場合はぜひ、ご連絡をください。

オファー待ってます。いつまでも。

 

スポット紹介

店名:亀戸餃子 本店(カメイドギョウザ ホンテン)

住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸5丁目3−3
電話番号:03-3681-8854
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩1分
営業時間:11:00~18:30(餃子がなくなり次第終了)

店名:元祖くず餅 船橋屋本店

住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目2−14
電話番号:03-3681-2784
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩10分
営業時間:09:00~18:00 (イートインは11:00〜17:00L.o.)

店名:おしあげ煎餅本舗

住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目38-5
電話番号:03-3681-6010
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩7分
営業時間:09:00~18:30
定休日:日曜
※8月のお休み:2日、9日、10日、14日~18日、23日、30日

Edit by カメイドタートルズ編集部