情緒と歴史がある町、亀戸には様々なお店があります。
65年もの間、亀戸の人々から愛され続けるソウルフードの「亀戸餃子」。
創業・文化2年(西暦1805年)という歴史を誇り、くず餅でその名を全国に轟かせる「船橋屋」。
昭和2年から変わらぬ味を守り続け、押上から亀戸に拠点を移した「おしあげ煎餅本舗」。
…などなど、こういった有名な老舗店が数多くあり、グルメ的な魅力にも溢れています。
いや、人気なんですよ? どのお店もすごい人気なんですけどね?
しかし、最近の世の中ではタピオカやパンケーキ、バスクチーズケーキなどに注目がいきがちというか。もちろん、ぼくらも大好きですよ?
でもこういった「東京下町の味」というのが次の世代に浸透しにくくなっているような気がするんですよね。
もっとチヤホヤされて良い。 亀戸だからこその「下町の味」はもっと、チヤホヤされて良い。
そこで今回、亀戸の「老舗店の日常」を動画として撮影してみました。YouTubeやTikTokの凄まじいまでのバズり具合を見ていると、若者というのは動画に注目しがちだと思うんですよね。
「老舗店の日常動画」
それでは早速、撮影してきた動画をご覧ください。
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亀戸餃子の日常
船橋屋の日常
おしあげ煎餅本舗の日常
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うん。動画素材としてはとても良い。
どの動画も職人の技が光り、お店の歴史を存分に感じることはできますね。
…でも、いささか魅力が渋すぎるというか、若者に良さが伝わりにくいような気もします。
もっと、圧倒的な訴求力をこの動画に足すことはできないでしょうか?
強力すぎる助っ人を呼んでみた。
そこで今回は有名ナレーター(声優、翻訳家)のマックスウェル・パワーズさんをお呼びしました!
国籍:アメリカ/日本 出身地:カリフォルニア州
言語:英語(アメリカネイティブ) 日本語(流暢)
来歴:米国在住時、15歳で日本語の独学を始める。19歳で来日、上智大学入学。22歳でフリーランスとなり、翻訳を始める。翻訳業の傍ら、声の良さを認められ、ナレーション、MC、俳優として活躍。翻訳からナレーション、MCまで一括で仕事を受けることが多く、現在は「NHK ボキャブライダー」にレギュラー出演中。
マックスさんはこれまでに企業ナレーション1000社以上を担当、日本グローバル企業TOP30社の内、29社のナレーションを担当するなどの凄まじすぎる実績があります。
日本国民ならば、テレビやラジオなどで必ずと言っていいほどマックスさんの声を聴いているはず。それぐらい様々なシーンで活躍されている方です!
ーマックスさん、本日はよろしくお願いします。
「状況をまったく理解していませんが、よろしくお願いします。今回の縁、ありがたく思いますよ」
ー(言葉遣いも含めて、イケメンだなぁ)
ーそれで、今回マックスさんにお願いしたいのが、この亀戸を代表する老舗店の日常を切り取った動画にいい感じのナレーションを入れて欲しいんです。
「ふーむ。お店のPR動画ということかな?」
ーいえ。単にお店のPRが目的で動画を撮影したのではありません。我々が伝えたいのは亀戸にある老舗店の雰囲気を通して、そこから感じとれる亀戸という町の空気、情緒、歴史、伝統、技術、人の優しさ、温かさ、思いやり、人と人とのつながり、絆…
「伝えたいこと多いね」
ーそういったニュアンスのことを表現したいのですが、可能でしょうか? さすがに無茶振りですか?
「…OK。やるだけやってみよう。無茶振りには慣れているしね」
「僕なりの解釈で、動画に魂を込めてみるよ」
ー(マジイケメン)
こうして、なぜか快諾してくださったマックスさんの挑戦が始まりました。
動画に魂を込める
音声収録スタジオにやってきました。
動画を確認し、マックスさんは念入りにナレーションの文言と各セリフを入れるタイミングをチェックしていました。
フレーズが耳に残りやすいテンポを追求し、0.1秒単位で計算、調整していきます。超真剣。
ーいけそうですか?
「OK。難しそうだけど、チャレンジしてみるよ」
こうして、マックスさんにナレーションを入れてもらった「亀戸餃子の日常動画」がこちらになります。
↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)
めっちゃ良い声…
「美味しそうな餃子だったね。ところで、ナレーションはどうだった?」
ー最高です…! マックスさんの代名詞であるウィスパーボイスが響いて、まるで映画かドラマの予告編動画を見ている気分でした。餃子との出会いから始まる壮大なストーリーを予感させます。ただ…
「ただ…?」
ー亀戸餃子の持つパワフルなエネルギーとワクワク感が足りてないというか。マックスさんならもっとイケるんじゃないかなって思いますね。日本人にとって餃子って普通の食べ物じゃなくてエンターテインメイトなんですよね。ましてや亀戸住民にとっては餃子はソウルフード、まさに魂の食べ物なんです。全身の血管に餃子の肉汁が流れていると言いますか。食べると力がみなぎって5歳児ですらフルマラソンを走れちゃう、それぐらいすごい食べ物というイメージなんです。そんな奇跡の食べ物が亀戸にあるということをまずは理解していただ…
「OK。録り直そう」
録り直しのマックスさんは凄まじい気迫でした。
これがプロのナレーターの仕事。プロの表現者のアウトプット。
そういったものがデシベルとして形に残ったのです。
こうして、マックスさんに再度ナレーションを入れてもらった「真・亀戸餃子の日常動画」がこちらになります。
↓ ↓ ↓ (ぜひ、音声と一緒にお楽しみください)
最&高な動画が爆誕しました。
ーマックスさん! 完璧です。完璧に亀戸餃子で優勝しました! この動画なら、パンケーキに勝てると思います!
「そうかい。僕も亀戸餃子が今、気になっているよ」
ー最後、英語の部分はなんて言っているんですか?
「ライスは食べられない、というような主旨のことを英語で表現しているよ」
※亀戸餃子はメニューにライスがありません。そういうこだわりがあります。
ー完璧ですね。 あと2本、くず餅と煎餅の動画についても、よろしくお願いします!
「OK。任せておいてくれ」
次回予告
顔、声、仕事に対する熱量。すべてがイケメンなマックスウェル・パワーズさん。
「なぜ、この企画に協力してくれたのか?」
という最大の疑問は残したまま、亀戸の老舗店に挑む戦いは続く。
カリフォルニア州出身で、くず餅を食べたこともなければ存在自体を知らないマックスさんはいかに船橋屋の日常を攻略するのか?
続々と焼き上がる煎餅にどんなナレーションをつけるのか?
運命やいかに!?
<後編へ続く>
スポット紹介
店名:亀戸餃子 本店(カメイドギョウザ ホンテン)
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸5丁目3−3
電話番号:03-3681-8854
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩1分
営業時間:11:00~18:30(餃子がなくなり次第終了)
店名:元祖くず餅 船橋屋本店
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目2−14
電話番号:03-3681-2784
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩10分
営業時間:09:00~18:00 (イートインは11:00〜17:00L.o.)
店名:おしあげ煎餅本舗
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目38-5
電話番号:03-3681-6010
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩7分
営業時間:09:00~18:30
定休日:日曜
※8月のお休み:2日、9日、10日、14日~18日、23日、30日
Edit by カメイドタートルズ編集部