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  • >ラッパー整体師!?「くろさわ整体院」黒須院長のゴッドハンドとラップが凄すぎた

亀戸5丁目の閑静な住宅街。その路地にひっそりと佇む「くろさわ整体院」には、亀戸でも評判の凄腕整体師がいる。

人呼んで「路地裏のゴッドハンズ」。

 

バッチリ自称もしている。

整体院が自らゴッドハンドを名乗るケースはなかなか珍しいのではないか? これも自信の表れなのだろう。

 

整体院の中に入ると…

 

ドドーン、と待ち構えていたのは院長の黒須さんだった。

黒須…? くろす…? 「くろさわ」さんではなく?

 

実はこちらの「くろさわ整体院」は黒須院長(写真左)と西澤さん(写真右)という整体師の方、2名で運営をしている。黒須と西澤、合わせて「くろさわ」というわけだ。

無論、2人とも凄腕の整体師。ゴッドハンドが2人なので合わせて「ゴッドハンズ」ということになる。

 

ちなみに普段は野球のユニフォームを着用して施術することもあるなど、ユニークな面もあるようだ。

背番号は「96」と「38」。しっかりと9638(くろさわ)になっている。

 

無論、くろさわ整体院は毎日の検温、入り口に消毒液の設置、マスク着用など、コロナ対策も怠らない。

 

東京都が推奨している「事業者向け感染拡大防止ガイドライン」を徹底し、虹のマークの「感染防止徹底宣言ステッカー」も取得している安心な整体院なのだ。

 

ゴッドハンドを体験してみる

今回は黒須院長のご厚意により、我々にも特別にゴッドハンドを少しだけ体験させてくれるという。

「しっかりやるなら1時間かけたいけど、体の歪みを一時的に直すだけなら10分あれば大丈夫」

とのことだ。デスクワークが中心な現代人の多くは、体のどこかしらが歪んでいることだろう。

 

ゴッドハンドを体験するのは、カメイドタートルズ編集部の亀留(かめどめ)だ。

亀留はなんと、生まれてから一度もマッサージや整体を受けたことがないという、極めて特異な人物である。つまり、今回のゴッドハンドを体験してもらうのにふさわしい… もしくはまったくふさわしくないかのどちらかということになるだろう。

0か100か。

 

黒須院長を目の前にして亀留は

「僕は一度も肩こりを感じたことがない。というか、こるという概念がよく分からない」

と言い放った。「こる」という概念が分からない男にもゴッドハンドは通じるのであろうか?

 

この、まるで全ての感情を捨て去ったかのような男の表情がどのように変化するのだろうか?

楽しみである。

 

黒須院長の触診が始まった。

亀留の体に触れるなり、小さい声で

「ヤバめ」

と呟いたのが印象的だった。まるで博多ラーメン屋の店主に麺の茹で加減を聞かれたときのようなテンションである。

何百人、何千人と施術してきたであろう黒須院長がヤバいというのだから、おそらくヤバイのだろう。

 

やはり個人差というものがあるらしく、体の痛みや異変を感じにくい人がいるという。亀留もおそらくそのタイプだ。

黒須院長曰く、それは「体の危険信号に気がついていない」ということなので、実際は肉体が限界に近づいていることも多いのだとか。

案の定、亀留の体はかなりガタがきていたようで…

 

頭から足の先まで、全身をくまなく整体していく黒須院長の技。

 

ある時は伸ばし、ある時は指圧し、ある時は揉みほぐし、ある時は捻り、あらゆる手段で体を正しい方向に導いていく。

筋肉、筋(すじ)、骨を動かして、体の歪みを矯正していくのだ。

 

てゆーか、めちゃくちゃ気持ちよさそう…

これ、絶対に至福の時間なんだけど。

 

 

どっせえええええい!!!

 

最後に骨盤の歪みをとり、わずか10分ではあったが、限界を迎えつつあった亀留の体に応急処置が施された。

その結果がこちらである。

 

 

お分かりいただけるだろうか? 左の写真が施術前、右の写真が施術後だ。

首と背骨を見てもらうと分かりやすいと思うが、体が全体的にまっすぐ立っているような印象だ。

 

亀留曰く、「…ぜんぜん違うじゃないですか」とのこと。体がスッキリしたせいなのか、心なしか亀留の表情が明るくなったようにも見える。

まさにゴッドハンドの片鱗が垣間見えた瞬間である。

ちなみに黒須院長の親指は、ゴッドハンドの使い過ぎで形が変化してしまったのだとか。実際に黒須院長の親指の形を見たい方は是非とも「くろさわ整体院」を訪れてほしい。というか、ゴッドハンドの整体を受けてほしい。これ、本当に素晴らしいので。

 

取材終了。亀戸に素晴らしい整体師がいるという情報を無事、お伝えできたと思う。

ちなみに黒須院長はお客さんが帰る時、必ず姿が見えなくなるまで見送るのだという。

 

高級旅館ばりのおもてなしの精神? いや、もちろん、それもあるのかもしれないが、黒須院長は自分のゴッドハンドがちゃんと行き渡っているかどうか、お客さんの歩く姿を確認しないと気が済まないということなのだ。

実にプロフェッショナルである。

興味を持たれた方は是非、体の歪みを直しに「くろさわ整体院」を訪れてみてはいかがだろうか。

 

ゴッドハンドのもう一つの顔

…ここでお伝えしたいことがある。

実は、黒須院長にはもう一つの顔があるのだ。

 

夜、黒須院長に呼ばれて亀戸2丁目にある「文泉公園」に向かうと、なにやら楽しげな集団がいた。

 


ソーシャルディスタンスを保ちつつ、HIP-HOPなリズムにノって即興でラップを交わす男たち。その輪の中心には、あのゴッドハンド、黒須院長がいた。

 

まずは聴いてほしい、亀戸ラップ

「亀戸に根づいた、新しい音楽の文化があるということを知ってほしい」

我々を見つけたゴッドハンドは鋭い眼光で、そう語り掛けたのであった。

こちらの動画を再生してほしい。

タートルズのために「亀戸」をテーマに特別に作ってもらった、亀戸を愛する亀戸ラッパー3名による、ほぼ即興の亀戸ラップだ。

 

 

 

めっちゃカッコよくね?

 

亀戸にこんな技術を持ったラッパーたちがいるというのは、少し意外であった。

彼らは毎週のように、亀戸サイファーに参加している。

サイファーとは複数人が輪になって即興でラップをすること。小気味よいテンポで思いついたばかりのフローを仲間たちにぶつけ、フリースタイルラップの技術を磨くまたとない機会なのだ。

 

我らが黒須院長、もとい、MCネーム「ヒカルオヤユビ」は、亀戸サイファーの発端となった「KAN坊(@kankann12821100)」と「Z-TON(@z_ton_624)」という、2人のラッパーが地元(ほぼ地元)の亀戸文泉公園でフリースタイルラップをやっているのを偶然目撃し、仲間として加わった。

2人のラップの技術、レベルの高さに驚いたのだという。

 

亀戸から届けるニューウェーブの音楽文化

ちなみに、冒頭で紹介した亀戸ラップの動画は、亀戸の音楽シーンを語る上で欠かせない音楽BAR「IN THE AIR」で撮影されたもの。

DJイベント、ラップバトル、音楽に関するあらゆるイベント、企画について相談ができる超素敵なBARがいつの間にか、そしてなぜか亀戸に爆誕していたのだ。

 

「亀戸の音楽シーンはすごいことになる」

「餃子やホルモンと並ぶ、一大ムーブメントの予感」

 

我々カメイドタートルズは亀戸サイファーを取材しながら、そう思った。

興味が湧いた方は、亀戸サイファーのTwitterや、 IN THE AIRのTwitterで情報をチェケラッ!

 

以上、整体院を取材したことがきっかけで、思わぬ亀戸にまつわる音楽シーンの情報をキャッチした今回のカメイドタートルズでした。

本当に面白い町ですよね、亀戸。

 

スポット紹介

店名:くろさわ整体院

住所:〒136-0071 江東区亀戸5-6-15 メイクシティー亀戸101
電話番号:03-5875-3349
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩3分
営業時間:火~土 10:00~21:00、日・祝 10:00~18:00
定休日:月曜日
※要予約
初めての方は「60分コース3回で1万円」のセットのみ、受け付けております。お気軽に問い合わせください。

スポット名:亀戸 文泉公園(亀戸サイファー開催場所)

住所: 〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目4−13
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩3分
※亀戸サイファーの開催日は不定期なため、公式Twitterをチェックしてください。

店名:IN THE AIR

住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2-25-3小黒ビル2F
電話番号:03-5875-4046
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩3分
営業時間:19:00~25:00
定休日:月曜日

Edit by カメイドタートルズ編集部