【前編】亀戸在住のパン好き女子直伝！亀戸の美味しいパン屋さんを紹介♪

亀戸と言えば餃子やホルモン、ラーメンなど下町情緒あふれる美味しいお店が多いことで知られているが、素敵なパン屋さんも多くあることをご存知だろうか？

朝食は絶対にパンを食べたいという「パン過激派」の方のために、今回は亀戸にある美味しいパン屋さんを紹介したいと思う。

通いたくなる！亀戸の美味しいパン屋さん4選（前編）

今回ご協力いただいたのは、亀戸のパン好き女子こと亀崎めいさん。

現在亀戸にお住まいで、パン屋さん巡りを趣味としているという彼女にぴったりの企画ということでお声がけさせてもらった。

「はじめまして、亀崎めいです。
今回は、パン好き女子としてお声がけいただき光栄です。パンが大好物で、目当てのパンを求めて地方に遠征してしまうくらい美味しいパンに目がなくて。
亀戸には2年ほど住んでいるので、美味しいパン屋さんの紹介なら任せてくださいね！
どうしよう、語尾に～パンとか付けた方がいいのかなぁ…」

タートルズの記事を面白くしようと気遣う、チャーミングで優しい人柄の亀崎さん。とてもエレガントだったので、写真を撮るためだけにわざわざブランコに乗ってもらった。

亀戸のパン屋さんは網羅しているはず、と語る彼女おすすめのお店を4か所ほど回ろうと思う。

昔ながらのコッペパン屋さん「さとうパン」

東武亀戸線亀戸水神駅から徒歩8分、閑静な住宅街の中でひっそりと営業する「さとうパン」。昭和36年に創業して以来、約60年ものあいだ地元住民に愛されてきた知る人ぞ知る老舗パン屋さんだ。

道に看板などが立っていないため非常に見つけにくいが、この隠れ家感もまた魅力の一つである。「営業中」という札が掛けられている際は間違いなく営業しているので、胸を張って入ってみよう。

「さとうパンは住宅街の見つけにくい場所にあるにもかかわらず、時に列を作るほど人気のあるパン屋さんなんです。亀戸のパン屋さんを知るならまず最初に訪れて欲しいお店ですね」

こじんまりとした店内、そして昔ながらのレトロな雰囲気がなんとも落ち着く。

この日はコッペパンとラスクが売られていた。本来ならあんぱんやハムカツパンなども置いてあるが、現在は新型コロナウイルスの影響でパンの製造を控えめにしているとのこと。

創業からこれまで、ずっと夫婦で営まれてきたさとうパン。「並んで撮るのは恥ずかしい」と照れながらも優しい笑顔で応えてくれ、その様子がなんとも微笑ましかった。

さとうパンの名物は給食に出てくるような、どこか懐かしいコッペパン。中にピーナッツクリームやいちごジャムなどを塗ってもらうことができ、そのトッピング込みで100円という安さである。トッピングの一番人気は、今も昔も変わらずピーナッツクリームだそうだ。

購入したコッペパンは、紙に包んで渡される。こういった昔懐かしいところも含めて、さとうパンが人気である理由なのだ。

これから徐々に菓子パンや総菜パンの販売も再開していく予定だそう。昼過ぎには全て売り切れてしまうこともあるそうなので、早い時間帯に来店することをおすすめする。

愛されて90年以上「グリムハウス三好屋」

こちらは東武亀戸線亀戸水神駅から徒歩4分の場所に位置する「グリムハウス三好屋」。なんと創業は昭和元年、90年以上も地元亀戸でパンを販売し続けるかなりの老舗店だ。

種類豊富に取り揃えているグリムハウス三好屋のイチオシは「みそパン」「味噌かつ」など、味噌を生地や餡に練り込んだ商品であり、雑誌やテレビでも取り上げられているのだそう。

その他にも店員さんによると、中にクリームが入ったメロンパンや食パンの耳で作ったかりんとうの「ミミリントウ」、甘辛い味がやみつきになる「広島焼」が人気なのだとか。
「広島焼」は中にたくさんのキャベツや焼きそばが入っていてかなり重量があるため、手で持って食べるのが難しく、箸で食べるのがおすすめだそう。箸で食べるパン、なんとも斬新である。

店内のパンを真剣な眼差しで見つめ、吟味しながらトレーにパンを乗せていく亀崎さん。直感でピンときたパンだけを選び、一度見たところは戻らず一周で決め打つのが亀崎さん流らしい。とてもエレガントな亀崎さんだが、パンを選んでいる時はかっこよく見えてくる。

「あ、大好きなミミリントウ！パンの耳を余すことなく使って、人気商品にしてしまうなんてすごいですよね。今は新型コロナウイルスでやっていないそうなのですが、前は週末にミミリントウの詰め放題もやっていたんですよ。自分でもびっくりするほど詰めたことあります（笑）」

グリムハウス三好屋は、オーソドックスなものからオリジナリティあふれる個性的なパンまで取り揃えているところが魅力だ。亀崎さんおすすめの「みそパン」と「ミミリントウ」はぜひ食べていただきたい。

「パンを食べている時が一番幸せなんです」

そろそろ購入したパンを食べたいところ。ということで亀戸中央公園に移動し、亀崎さんおすすめのピクニックスタイルで食べることにした。

さとうパンで購入したコッペパンを手に取る。

「いただきま～す。あむっ」

・・・・。

・・・・。

無言が続き、筆者は不安にかられた。亀戸中央公園を静寂が包み込み、セミの鳴き声だけが響き渡る。味の感想を聞きたいところだが、「素人は黙っとれ」と言われかねない雰囲気だったので空気を読んで黙っておくことにした。

・
・
・

「うまっ！！！！じゃなくて……美味しいです、とっても！
まず、少し時間が経ってしまったのに生地がモチモチなんです。個人的に、焼きたてじゃなくても美味しいパンって本当にすごいと思うんです。そして、このどこか懐かしい味…何度でも食べたくなっちゃいますね」

大きめのコッペパンを5分経たずでぺろりと食べてしまった亀崎さんは、間髪入れずにグリムハウス三好屋の広島焼を食べ始める。


「めちゃくちゃ美味いやん、なんこれ」

広島焼にもかかわらず突然の関西弁に動揺が隠せないが、共にパン屋さんを巡り、心を開いてくれたということだろう。

「野菜と焼きそばがたくさん入っているので、とってもボリューミー。このパンひとつでお腹いっぱいになりそうですね♪」

つい先ほど大きめのコッペパンを平らげたことが嘘のようなコメントだが、確かに持った感じも300グラムはありそうなボリューム感である。

広島焼もぺろりと食べてしまった亀崎さんはそそくさと片付けをし、天使のような笑顔で「次行きましょうか！」と歩き始めた。パン屋さん巡りはまだまだ始まったばかりだ。

後編へ続く！

スポット紹介