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〜前回までのあらすじ〜

見事、亀戸香取神社で逆転のトライを決めた亀戸代表はコンバージョンキックの権利を得たが、そもそも何と戦っているのか。

すべてがカオスのまま、後編へと続くのであった。

前回の記事はコチラ

【前編】スポーツの神様にトライ!1350年の歴史ある亀戸香取神社でラグビーした結果…

 

亀戸香取神社の宮司さん、登場

騒ぎを聞きつけて 亀戸香取神社の宮司さんが来てくださいました。

 

宮司さんは有馬さんが子供の頃からお世話になっている父のような存在です。

果たして、どんな展開になるのでしょうか。

 


「トライはできたのですか?」


「はい、おかげさまで。ご協力ありがとうございました」


「それは良かった」

 


「しかし、まだコンバージョンキックが残っているんです」


「そうですか」


「ここがインゴールエリアだとすると、鳥居がゴールポストですよね。なのでボールが鳥居の間を通過したらコンバージョンキック成功で2点追加ということになります」


「それは結構なことですね」

 


「でも、僕が鳥居に向かってボールを蹴るのはさすがに気が引けます。宮司さん、蹴ってもらえないでしょうか?」


「いいですよ。多分、届かないけど」

 

(いいの!?)

 

 

 

せーのっ

 

 

 

チョン。

(天気が良くてすごく良い写真が撮れました)

 

 

 

亀戸香取神社の歴史

なんでもやらせてくれる 心が広い、亀戸香取神社。

そもそもどういう歴史がある神社なのでしょうか。スポーツの神とはいったい?

宮司さんのお話を聞いてみたいと思います。

 

–亀戸香取神社に祀られている神とはなんでしょうか?


「もともと、天智天皇4年(西暦665年)に藤原鎌足が経津主神(ふつぬしのかみ)を祀り太刀を納めたのが香取神社の始まりです。なので、香取大神(経津主神)ご鎮座から1350年の歴史ある神社と言われるんですね」


「それから約300年後、天慶の時代に平将門が乱を起こしますが、それを平定しようとしたのが俵藤太秀郷(たわらのとうたひでさと)。秀郷は将門討伐へと向かう前に香取神社に勝利を祈願し、無事に乱を治めた際にはこの神社に弓と矢を奉納しました」

「秀郷が奉納した矢は”勝矢”と呼ばれ、それ以来、歴代天皇をはじめ多くの武将や武家達が戦いや勝負ごとの際にご利益があるとして”勝矢”のある亀戸香取神社を崇めるようになったのです」

 

–わかりやすい説明ですが、それがどうしてスポーツの神に?


「歴史を重ねて、日本という国は戦争をしない国へと変わりました。ならば、今の時代において”戦い”というのはなんだろう? と考えていた頃、たまたま目にした駅伝がものすごいデッドヒートだったんです。3人が気力を振り絞って競り合っていましてね、これは気持ちで負けた者から置いてかれるのだろうと思いました」


「その時、ふと閃いたんですね。現代における戦いとはスポーツのことなのではないかと。戦いや勝負ごとにおいてご利益があるといわれる当神社ですから、スポーツの神として広めることができるのではないかと思ったんです」

 

–あ、神様って、そんな臨機応変に対応してくれるものなんですか?


「ほっほっほ。神道(しんとう)における神とは絶対神ではないんですね。神とはこういうものである、神の前ではこういうことはしてはならない、という厳格なルールのようなものは無いんです。だから、人々にとって信仰しやすい”スポーツの神”として広めてるんですよ」


「他の宗教には絶対神がいますよね、仏教だったらインドのお釈迦さまとか。物事には必ず真理があって、正しい在り方があり、その考え方一つのみを信じなさいと。神道はそういう教えではなく、仏教もキリスト教も認めるし、そもそも多神教なんですよ」


「この亀戸香取神社にも相殿(あいどの)といって複数の神様を祀っているんです。この世に絶対的な真理はなく、譲り合い、共存することをよしとしているんですね」

 

–なるほど。その理論だと神道においては信仰の在り方が無限になりますが。


「神道は日本で生まれた宗教だけど、よその国から来た仏教やキリスト教を排除したりせずに共存してるからね。俺も神道を崇拝しているけどクリスマスにはサンタクロースの格好をするよ。今日なんてラグビーでトライだからね


「ガキの頃の話だけど、この神社の狛犬の上に乗って遊んでいても怒られたことないもん。宮司さんも本当に優しいし」


「落ちたらケガをして危ないから降りなさいよ、とは言いますけどね。バチがあたるから降りなさいとは言いませんよ」

 

–奥が深いですね、神道。勉強になりました。

 

勝運が欲しい時は亀戸香取神社へ

1350年という長い歴史があり、人々から絶大な指示を得ている亀戸香取神社。けれど厳格ではなく、なんでも受け入れてくれる神道の考えそのものを体現したような場所のように感じました。

宮司さんも優しく、すべてを包み込むような不思議なオーラがあるお方です。

 

スポーツの神であることはもちろんですが、人生におけるあらゆる勝負ごと、勝負の時に訪れておきたい亀戸香取神社。俵藤太秀郷が奉納した勝矢がモチーフとなった「勝守」は、今や年間で2万個売れるという人気のお守りとなっています。

勝運が欲しい方はぜひ、参拝に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

また2019年12月21日(土)〜2020年1月16日(木)の日程で、有名スポーツ選手の一言が描かれた灯篭が神社をライトアップする「亀戸香取神社スポーツ灯篭」というイベントが開催されます!

合わせて、香取神社へと続く参道の亀戸香取勝運商店街にて、2019年12月21日(土)、22日(日)、29日(日)、30日(月)、2020年1月2日(祝)、3日(祝)、4日(土)の日程で「かめいど勝運大道芸」が開催されます。

アクロバットや生演奏、ジャグリングなど楽しめる催し物が盛りだくさんの内容となっておりますので、ぜひとも足を運んでみてくださいね!

 

スポット紹介

スポット名:亀戸香取神社

住所: 〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目57−22
電話番号:03-3684-2813
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩10分
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし

Edit by カメイドタートルズ編集部