• トップ
  • >食べる
  • >亀戸の空を舞う「鴨の首」。中国ではスナック感覚の珍味を食べに「絶味鴨頚王」を訪れてみた

下町の心地よい空気が未だに残る亀戸には、一度訪れただけでは味わい切れない様々なディープな場所がある。今回、「鴨の首が厨房を舞う」というなんとも物騒な料理店の噂を聞きつけたので、若干ビビりつつも実際に足を運んでみた。

怪しい店の雰囲気にまごつく夜7時

こちらがそのお店、「絶味鴨頚王」である。


看板には日本にある中国料理店でよく見かけるフォントと色合いで

絶・味・鴨・頚・王!!!

と、どでかく書いてある。

加えて、どことなく虚ろなこのアヒルのようなキャラクターの表情。


(本当に入って大丈夫なのか?)

それがファーストインプレッションだった。とはいえ、ここまで来て手ぶらで帰るわけにもいかない。どうしたものか…。5分ほど店の前をうろついていると、

あっ…。

いざ入店。アジアの風を感じる

期せずして店員さんの視線という入店のきっかけを得た我々。さっそく扉をくぐるとその先には…、

笑顔で謎の食材を味付けする先ほどの店員。


銀色のトレーに並ぶ謎の肉。


本国で売っているであろう食材。


そう、ここはもはや亀戸であって亀戸でない。物珍しさにせわしなくあたりを見回していると、

ターンッ、ターンッ、ターンッ

何かを軽快に切る音が聞こえてきた。我々が後ろを振り返ったとき目にしたのは、


またもや彼の笑顔と、宙を舞う鴨の首だった。

鴨頚の正体はアヒルの肉だった!

突然だが皆さんは中国料理といえば何を想像するだろうか?よく中国四千年の歴史なんていうフレーズを耳にするが、地域によれど中国の食文化もそれに比例して深く多岐にわたる。

湖北省武漢市では、アヒル(現地では鴨と書く)の首肉を辛く味付けして酒のつまみやスナックとしてよく食べているんだそう。少々ニッチだが、現地の味をそのままに鴨頚を提供しているのが、ここ亀戸にある「絶味鴨頚王」なのだ。

味付けされたそのまんまのアヒルの首を、豪快に包丁でぶった切っている。


メニューには他にも「もみじ」と呼ばれる足や、これまたそのまんまの頭など、アヒルの全身を文字通り余すところなく味わうことができる。また、中華料理の定番食材である干豆腐も。

 


ちなみに先ほど笑顔で首をぶった切っていた絶味鴨頚王の店長・高木さんによると、鴨頚は中国ではコンビニなんかにも売っているんだとか。営業は今年で5年目らしいが、亀戸でそんなに人気があるのかと思いきや、9割近くのお客さんが中国の方という辛辣な答えが返ってきた。

 

せっかくなので試食。うまい、そして辛い

どんな味か気になるので、とりあえず看板メニューの鴨頚と見た目のインパクトがすべての頭をテイクアウト。


まずは鴨頚から。そのお味は…とってもジューシー!中の骨はそのままに調理しているので、肉の部分はあまり多くないもののしっかりと旨味が凝縮されていて、たしかに一杯やりたくなる。ただしめちゃくちゃ辛いので、苦手な方は注意。


そしてこちらは顔。まさしく「ご対面」という表現がぴったりだが、そもそも食べられる部分があまりなかった。高木さん、「顔はほとんど食べられるよ」って言ってたのに…。

仕方がないのでパカッと開いて、一番肉厚な脳みそらしき部分をいただくことに。うん、淡白な味わいの中にもレバーのような濃厚さがあってこれは美味。

亀戸を訪れたらぜひ「絶味鴨頚王」へ

今回訪れた絶味鴨頚王は、亀戸のディープな側面のほんの一例だ。


アヒルの首肉という日本では中々見かけない食材だが、見た目とは裏腹に味は確かなものを感じた。亀戸へ帰ってくる人たちはもちろん、営業でこの近辺のエリアを担当しているサラリーマンなどは仕事帰りにアジアの風を感じるこの珍味を家に持って帰ってみてはいかがだろうか。

 

店舗紹介

店名:絶味鴨頚王(ゼツミ カモクビオウ)
電話番号:03-5875-3516
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩6分
営業時間:月〜金 13:00~22:00 土日 11:00~22:00

Edit by カメイドタートルズ編集部