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  • >1日2時間・1000日限定営業!1杯1800円の亀戸にあるラーメン店を調査してみた

これまで亀戸にある様々なお店を紹介してきたカメイドタートルズ編集部のもとに、こんなご依頼が。

そこで「亀戸 1日2時間 ラーメン」で検索してみると、そのお店と思わしきラーメン店がヒット。情報によると、ラーメン1杯で1800円するらしく、営業スタイルはもちろんラーメンそのものの味もとても気になる。
お店に連絡を入れ、調査のため開店前にお話を聞かせていただきたいとの旨を伝えたところ、快諾していただけた。

亀戸噂のラーメン店を調査してみた

調査当日、そのラーメン店は亀戸駅から徒歩10分のところに存在した。


店名は「Tsurumen Tokyo」。日本のラーメン店の名前といえば「魅力亭」のように漢字であることが多いが、こちらの店舗は横文字でとってもスタイリッシュ。

中に入ると、Tsurumen Tokyoの梅崎さんが迎え入れてくれた。


「いらっしゃいませ!例のラーメン、準備してありますよ!」

来て早速だが、1800円のラーメンをいただくことに。果たしてそのお味とは。

高級食材を出汁に!?1800円のラーメンを調査

金ピカラーメンが出てくるかと身構えたが、見た目は普通のラーメンに見える。具材はワンタンにチャーシュー、メンマ、三つ葉。

「あの・・・、このラーメンはどういった特徴があるのですか?ラーメンにしては少し高いところが気になっていまして」


「そうですよね(笑)。こちらのラーメンは、出汁にアメリカのメイン州で採れた松茸を使用しています。また、同じ松茸と淡海地鶏のミンチを合わせてワンタンにしているので、ほのかな香りが特徴的なラーメンとなっていますね」

「松茸入りのラーメンなんて聞いたことないです!というか、アメリカで松茸採れるんですね」

トッピングで選べる温泉卵。スープに黄身が混ざらないよう硬めに茹でられている。


「あとチャーシューが少し厚めになっているんです。こちらは、霧島高原ロイヤルポークの肩ロースを使用しています。鹿児島の大自然で育てられた上品な味のお肉ですので、ぜひご堪能ください」

「素材へのこだわりが尋常じゃない!あの値段になるのもうなずけます」


「あとあと…」


「こちらの製麺機は小野式と言って、作る時は毎回このように切り出しています。モチモチの縮れ麺はこの製麺機でないと生み出せません」

「な、なるほど!お客様からでも見える位置にあるのでテンション上がりますね」

気になるラーメンの味はというと、ひいき目なしで非常に美味!
松茸がスッと香る上品な味わいのスープは、醤油ベースのあっさり系。モチっとした縮れ麺とジューシーなチャーシュー、松茸香るワンタン、その全てにこだわりを感じる。普段の生活ではなかなか食べることのできない高級感あるラーメンだ。

なぜ1日2時間?気になる営業スタイルに迫る

美味しいラーメンをいただいたところで、なぜこのような営業スタイルなのか気になるところを聞いてみることに。

お店を始めたきっかけは何だったのでしょうか?


「日本におけるラーメンの常識を覆すべく、このお店をオープンしました。というのも、実は本店がアメリカのボストンにある『Tsurumen Davis』というお店でして。アメリカでご好評いただき、オーナーの大西は『情熱大陸』に取り上げてもらったこともあるんですよ!」

「そうだったんですね。梅崎さんがこのお店で働くようになったきっかけは何ですか?」

お店を取り上げられた時のボストンの地元紙がアーティスティックに飾られている。


「元々、調理の勉強をするために様々な飲食店で働いていたんですけど、そのお客様として大西が来た際にシェフに紹介してもらったのがきっかけですね。その時の私のラーメンへの情熱が印象に残っていたらしく、声をかけていただきました」

「なるほど、そこから今に至るわけですね」

店内にはオーナーの大西さんが執筆した本がアーティスティックに置かれている。


「オープンが8月30日だったので、今日で76日目です。全力で駆け抜けている感じです」

「あ、本当だ!まだまだこれからなんですね」

日本の数ある地域の中でなぜ亀戸を選んだのでしょうか?


「オーナーの大西の勘です

「直感ですか…!?」

「そうですね(笑)。わざわざ来てもらうお店になりたいという目標の意味も込めて亀戸でやっています」

「ボストンと亀戸にしかないラーメン店。何だか不思議です」

なぜ1000日限定かつ1日2時間の営業スタイルなのでしょうか?


「やはり気になりますよね(笑)。まずはこれを見てください」

聞きたかった質問がすべて書いてある紙を見せてくれた。


「よく質問されるので、常に用意しています(笑)。無駄な時間をなくすというのが一番の目的です。人間本気になるには、終わりを決めて今に集中することが大事だという考え方をボストン店で取り入れているので、その意識も逆輸入してきました」

「ものすごい先進的な考え方ですね。ちなみにボストン店は今何日目になるんでしょうか?」

「今、560日を超えたところになります」

「あと半分の所まで来てる!1000日を超えた先のことは考えているんですか?」

「本当に決まっていなくて。先のことは考えず、今に集中するという意味で1000日後のことは考えていません。正直、頭のどこかで考えてはいたりするんですけどね(笑)」

「今を一生懸命生きるって感じで素敵です」

かなり尖った営業スタイルだと思うのですが、ぶっちゃけ…やっていけてますか?



「…そうですね。ボストンでは行列ができるくらいの店になっている実績がありますし、現状全然やっていける経営ではあります。まだ亀戸ではオープンして間もないので、これからに期待していただきたいです!」

「亀戸店はまだ76日とおっしゃっていましたもんね。ぶっちゃけてもらってすみません…!」

梅崎さんの1日のスケジュールは?


「オーナーをはじめとした私たちチームの考え方に飲食業界を変えていきたいという想いがあるので、勤務時間も非常に短くなっています。私の基本スケジュールは、お昼すぎに出勤、事務作業や仕込みをして、営業、その後に片付けをして帰るというのが大まかな流れになります。自由な時間も多いので勉強したり、自己研鑽の時間に当てています」

「自分の好きな分野のインプットができるのは良いですね!」

「あ、あれ何ですか!?1つだけ桁違いに高いですけど!」



「これは『Julius』というビールですね。『Tree House Brewing Company』というアメリカの有名なブルワリーでしか買うことができない希少なビールです」

「となるとラーメンだけじゃなく、このビールを飲みに来るだけでも価値がありそうです」

「そう思っていただけると嬉しいです。ビール好きからは、このメニューを見て驚かれることもしばしば」

「話を聞いていると、基本的にボストンのものを取り入れているんですね」


「そうですね。この店のコンセプトがボストンからの『逆輸入』になるので、そこはこだわっています。ラーメンもボストン店で人気の味をそのまま逆輸入して日本の皆さんにも味わっていただきたいという思いを大切にしています」

「なるほど…!最後になりますが、今後の展望を教えてください」


「私達の最近のテーマに『Small bowl Changed the Grate America(小さなドンブリ1杯がアメリカのラーメン常識を変えた)』というのがあるので、それを日本でやりたいと考えています」

「めちゃくちゃいい言葉じゃないですか…!」


「自分たちで考えました」

「すごい才能!」

と言うわけで、1000日限定・1日2時間営業のラーメン店Tsurumen Tokyoの調査は完了。この記事を見て、Tsurumen Tokyoが気になった方はぜひ訪れてみてほしい。アメリカ・ボストンから逆輸入した、至高のラーメンを一度味わってみてはいかがだろうか。

店舗紹介

店名:Tsurumen Tokyo
住所: 〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目45−18 1F
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩約10分
営業時間:19:00〜21:00(月、水〜土)、12:00〜14:00(日 昼の部)、19:00〜21:00(日 夜の部)
定休日:火曜日
※現在は新型コロナウイルスの影響で定休日および営業時間が異なる場合がございます。

Edit by カメイドタートルズ編集部