亀戸天神社の真ん前という好立地に店を構える老舗のうなぎ料理店「八べぇ」。
なんでも、この店では普通のうなぎ料理店では食べられないびっくりメニューがあるんだとか!
今回、グルメレポートを担当してくださるのはマルチタレントの『深海魚くん』。「深海のことを広く浅く勉強しながら深海の魅力を人々に伝える」という謎のスタンスでタレント活動をされています。このヘヴィメタルバンドのような風貌は意外と子どもにも人気なのだとか。
なぜ深海魚くんをアサインしたのかというと「うなぎも実は深海と深い関わり(深海だけに)があるから」なんですね。
創業40年以上の老舗「八べぇ」
八べぇは創業40年以上の老舗うなぎ料理店で、「山崎さん」ご一家が経営されています。お店にはたくさんの活きうなぎたちが泳ぐ生簀が!
カウンターの奥には広々としたお座敷。30名ほどのキャパシティがありそうです。
豆知識:うなぎの生態
こちらの水槽で泳いでいるのは「天然うなぎ」。30cmほどでしょうか、そんなに大きく成長はしていませんがなんとこのサイズでも5年以上は生きているとのこと。
うなぎは天然の環境下だと、私たちが知っているような食べられるサイズの大きさに育つまでに5年〜15年はかかると言われております。これが養殖の環境下ですと半年〜2年で一気に成長させることが可能なんだとか。ビニールハウスなどで水温を30℃ほどに上げ、餌をバンバン与えると成長が早いらしいです。
そのため天然のうなぎというのはとてもレア(日本で流通しているうなぎの99%以上が養殖)ですが、そもそもうなぎはシラスウナギの状態(うなぎの子ども)でもかなり高価で取引されておりますので、そのシラスウナギを養殖して生産する養殖うなぎもけっして安い食べ物ではありません。
うなぎ(ニホンウナギ)というのは面白い生き物で、太平洋の南にあるマリアナ海溝の深海で生まれ、レプトケファルスという稚魚の状態で北赤道海流にのってフィリピンや台湾あたりの海域で成長を始めます。その後、黒潮(日本海流)にのって日本へ向かいながらレプトケファルスからシラスウナギへと変態し大きく成長。その後、なぜか河口から川へと入り長い長い生活を始めます。
5年〜15年ほどでしょうか。ひとしきり淡水での生活を謳歌したのち、産卵期を迎えると再び海へと戻り、卵を産むために2,000km以上離れているマリアナ海溝へと向かいます。なぜこんな行動をとるのか、理由はよくわかっていないそうです。
「八べぇ」の特製うなぎラーメン
そんな不思議で高級なうなぎからダシをとって作られているのが、八べぇさん特製のうなぎラーメン!!!
うなぎダシ100%の濃厚な魚介系スープ(塩・醤油・味噌がある。写真は塩)にうなぎの兜を柔らかく煮込んだもの、味付け卵、メンマ、ナルト、山葵の葉などが具として入ります。これでお値段830円。
山崎さん一家がこのラーメンを開発した理由ですが、シンプルに「親子揃ってラーメンがとにかく好きだったから」らしいです。
それでは早速、深海魚くんにグルメレポートしていただきましょう!
マジマジと麺を見つめる深海魚くん。はたして、うなぎとラーメンは合うのか?
ズズズズズズ
「うおぉ! 美味すぎてエラ呼吸困難になる!」
とのコメント。よくわかりませんが、とにかく美味しいみたいです。
「濃厚で個性的なスープであることは間違いないけど、ラーメンにうなぎは完全にアリ。魚介系スープが好きな人にはたまらない!」
これまでに味わったことがない個性的なラーメンに箸が止まりません。うなぎの成分が関係しているのでしょうか、スープにとろみがあって中太麺にとてもよく絡みます。
「うなぎの兜も香ばしくて大変な美味! 柔らかくてチャーシューの代わりになってる!」
うなぎ料理店で出されているラーメンのその完成度たるや。大人から子どもからラーメンマニアからミシュラン好きの美食家まで、みんな大好きな味だと思うので興味をもった方はぜひ、食べにきてください。
次回予告
八べぇはもちろん、うなぎラーメンだけじゃない!!!
当たり前だけどメインはうなぎ。次回、米4合とうなぎ丸々一匹で作るメガ盛りうな丼をグルメレポート!
ラーメンを食べてそこそこ満腹になっている深海魚くんが、このメガ盛りをどう対処するのか。乞うご期待です!
(後編へ続く)
スポット紹介
スポット名:八べぇ
住所: 〒136-0071 東京都江東区亀戸3丁目2-8
電話番号: 03-3682-7327
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩15分
営業時間:火〜土11:30〜15:00、17:00〜21:00 日11:30〜21:00
定休日:月曜日
Edit by カメイドタートルズ編集部