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  • >【鳩レビュー説】Googleの口コミで「野外博物館」と登録されている老舗の豆屋

皆さんは、Googleマップの口コミ機能をご存じだろうか。
例えば、「亀戸 イタリアン ランチ」で検索をしたとする。

するとこのような画面が検索結果に表示される。
店舗の外観やメニュー、5段階評価でつけられた一般レビューなどを見ることができ、その店を訪問する際に参考となる大変ありがたい口コミ機能なのだが、誰でも投稿することができるがゆえ、実際の店舗状況とは異なる投稿がされてしまうことも多々ある。

今回紹介するお店もその一つ。

「野外博物館」というカテゴリで登録されている老舗豆屋

亀戸駅北口の亀戸十三間通りと蔵前橋通りとの交差点角に位置する「但元いり豆本店 (たじもといりまめほんてん)」。

亀戸住人なら知らないであろう人はいない老舗の豆屋である。
また、日曜・祝日の歩行者天国の対象エリアかつ、亀戸天神など有名観光スポットに行く道中にあることから、亀戸にやってきた人の多くがこの店舗の前を通ることになる。

そんな但元いり豆本店が、Googleマップ上でどのような表示がされているかというと、下記の通りだ。


まさかの野外博物館扱いである。

大正時代から続く老舗の豆屋を「野外博物館」と評価するなんてもってのほかである。誰がこんな心無いことをしたのだろうか。これはすぐにでも評価の変更および、しかるべきところへ問い合わせをしようと思ったのだが、我々の脳裏にある仮説が思い浮かんだ。

 

これは、カメイドタートルズが2年前に撮影した写真である。

但元いり豆本店がある亀戸四丁目交差点の電線にたむろするスタンバイ状態の鳩たち。


こやつらに至っては、ずうずうしいことに但元いり豆本店の屋根の上から開店待ちをしている。

 

大正時代から豆を販売し続けてきたお店、その豆を狙う鳩・・・。しかし、豆は売り物、鳩は指をくわえて見るしかない。

 

察しの良いタートルズ読者なら、きっと容疑者の目星がついたことだろう。

そう「鳩レビュー説」である。

喉から手が出るほどに欲しているにもかかわらず、好物の豆はガラスケースの中。そのジレンマに陥った悪質な鳩が但元いり豆本店を「野外博物館」と登録したに違いないのだ。

こんなくだらないレビューをした容疑者はきっと鳩だ。

 

但元いり豆本店の店主に容疑者「鳩」について直撃

早速、但元いり豆本店の店主、松本志江子さんにお話を伺った。

※松本さんは恥ずかしがり屋のため、顔は隠して取材にご協力いただいた。

 

本題に入る前にお店のことについてお話を伺った。

「おすすめの商品は何ですか?」

「お酒呑みます?ならやっぱりこの塩豆だね」


但元いり豆本店の塩豆。エンドウ豆に粉末状にしたカキの殻と塩で味付けがされている。塩味がちょうどよく、ビールや日本酒のおつまみにぴったり。

「あとはこの三色ビンズ。色によって味が違うから飽きにくいの。それと、おのろけ豆(厚めの衣で落花生をつつんだ豆菓子)がよく出るね」

但元いり豆本店には約25種類の豆が売られている。どれも絶品だが、なかでも筆者のお気に入りは定番の塩豆。亀戸土産になるほど地元で愛され続けており、晩酌をする方なら家に常備することを強く勧めたい。

 

さて、本題に入ろう。

「突然ですが、鳩にお困りではありませんか?」

「鳩?別に困ってないけどね」

「いつも、鳩が豆を狙っているじゃないですか。ほら今だって・・・あれ、いない!?」

「そう、最近はだいぶ来なくなったのよ」

「豆を狙っていたあの鳩たちは?」

 

次回、消えた鳩の行方を追う。

 

スポット紹介

スポット名:但元いり豆本店
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目45-5
アクセス:JR亀戸駅 徒歩6分
電話番号:03-3681-1520
受付時間: 10:30頃~20:30(木曜定休)
※木曜日が祝日の場合には営業

Edit by カメイドタートルズ編集部