雑貨店などで見かける、かえるのキャラクター「ピクルス」。このキャラクターライセンスを持つ株式会社ナカジマコーポレーションの取材記事。
様々な種類の動物キャラクターの中から唯一生き残った、ピクルスであったが、すぐに人気商品になったわけではなかったという。
ブログブームがきっかけで、注力キャラクターとなったピクルス
「梅雨時というぬいぐるみ閑散期に、かえるだったことで生き残ったピクルスですが、それからもしばらくは不遇の時代だったと思います。生き残ったとはいえ会社として、まだピクルスを育てるというレベルにはなっていなくて、10年くらいはずっとサイズ違いの商品のみを販売していました」
「確かに形が同じですね。生地の具合も、今のピクルスとはちょっと違いますし」
「ピクルスにとって転機が訪れたのは、2000年くらいになって個人ブログが流行り出した頃なんです」
「ありましたね、ブログブーム。私も『前略プロフィール』というのをやっていました。今となっては黒歴史ですが」
「個人ブログで、ピクルスとお出かけしている写真をアップしている熱狂的なファンの方がいらっしゃったんです。それから、会社としてピクルスを応援するようになりまして、ピクルスの公式サイトを起ち上げたり、2006年にはお馴染みのソフトシリーズを発売しました」
「あ、これです。これ!ピクルスと言えばこのぬいぐるみ!そこからピクルスに火がついて、快進撃が始まるわけですね」
「いや、まだ火が付いてはいないですね。いまだに、あーどこかで見たことがある。という状況ですからね」
「謙虚ですね。とは言え、様々な雑貨屋で見かけますよ」
「はい、オシャレな雑貨屋さんに置いてもらうことを想定して作っています。購入されるお客様も30~40代くらいの女性の方が多いですね」
「確かに、子ども向けの玩具屋さんに置いてあるのは見たことないかも。入浴剤とか傘とかを販売している雑貨屋さんにあるイメージ。そして、なんと言っても『アメトーーク!』のスタジオにありますよね」
「そうなんです。実は『アメトーーク!』のスタッフさんにピクルスのファンの方がいらっしゃるらしく、それでスタジオに置いてくださったんです。視聴者の方から、あのかえるのぬいぐるみはなに?という問い合わせが殺到して、番組HPにピクルスのリンクを設置してくださったこともあるんです。あと『アメトーーク!』さんとは、過去に2回コラボ商品を作りました。また、コラボと言えばメンバーの方がSNSでピクルスについて投稿したことをきっかけに、日向坂46さんともコラボさせていただきました。ピクルスのアニメにも声優として参加してくださいましたね」
「止まらないな!どこが火がついていないですか!アメトーーク!コラボ?日向坂コラボ?さらにはアニメ?売れっ子じゃないですかピクルス!」
「そういったコラボもあって、最近は若いファンの方も増えているんですよ。ピクルス用の衣装も販売しているので、自分だけのピクルスにカスタマイズして楽しんでいらっしゃるようです」
ファンとともに歩んで28年。専門ショップが亀戸にオープン
「ちなみに、今ピクルスグッズって何商品くらいあるんですか?」
「ライセンス商品も含めれば、600~800商品ほどあります」
ぬいぐるみ以外にも、キーホルダーやトートバッグ、さらには名前にちなみ、瓶詰ピクルスなんかも商品化されている。
「サイズ違いだけで10年間も勝負していたことを考えたら、とんでもない出世ですよ」
「元々は、たくさんあるぬいぐるみの中の1キャラクターだったということもあって、後付けで色々と設定が決まっている部分があります。でも、逆に言うとファンの方と一緒に作ってきたキャラクターとも言えると思います」
「フォトコンテストに応募されている一般の方の写真も拝見しました。ファンの方から本当に愛されているキャラクターだなと感じました」
「そして、ついに今年ピクルス専門店「La Villa de pickles(ラヴィラドピクルス)亀戸」が亀戸にオープンするんです!」
「2月17日からプレオープンしていて、現在は密にならないように人数制限をして完全予約制。そして、3月1日からグランドオープンを予定していますので、ぜひお越しいただければと思います。また、亀戸にあるお店さんとのコラボもしていきたいと思っているので、楽しみにしていてください!」
「やっぱり止まらないな!」
スポット紹介
スポット名:La Villa de pickles(ラヴィラドピクルス)亀戸
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目16−8 102号
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 より徒歩4分
※現在はプレオープン期間のため、予約および詳細はこちらからご確認ください
Edit by カメイドタートルズ編集部