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亀戸の呑ん兵衛たちの魔境・亀戸横丁を、気鋭の若手落語家・林家たま平さんとハシゴ酒する酒場企画の後編。

《Profile》
林家たま平
1994年東京生まれ。落語家。落語界の名門・海老名家に生まれ、2013年に父である9代林家正蔵に入門。2014年に前座となり、2017年に二ツ目に昇進。2019年にはTBS放送のドラマ『ノーサイド・ゲーム』の佐々一役で俳優デビュー。現在はbayfmで毎日16時から放送中のラジオ番組『The BAY☆LINE』でも水曜日パーソナリティとして活躍中。今後、落語界で最も飛躍が期待される二ツ目のうちの一人。

この新型コロナ禍で落語の世界も都内の寄席が休業(現在は徐々に再開中)になったり、予定されていた落語会がキャンセルになったりと苦しい時期を迎えている。寄席が閉まるというのは戦時中にも無かった前代未聞の出来事。そうした中で我々からたま平さんにオファーを送り、今回の特別企画が実現した。

前回の記事はこちら

後半も引き続き、たま平さんと亀戸横丁を飲み歩き。たま平さんが扇子を使って出題する「自慢の一品クイズ」にも乞うご期待!

亀戸のメキシコでリアル・メキシコな「アレ」を体験

すでに3軒を回ってきたが、「まだまだ大丈夫ですよ!」と余裕しゃくしゃくな表情のたま平さん。ところが、4軒目にたどり着いたメキシカンバー「ラ テキーラ」は、店名からしてアルコール度数が強めの予感……。店構えも「横丁」というイメージからかけ離れたラテン系な雰囲気だ。

ムーディーなラテンミュージックが流れる店内で、カウンターの中から現れた店主のエドガーさんは本場メキシコ出身。日本在住歴は25年と長いが、今もラテンの国からやってきた太陽のようなお方で、本格的なメキシコ料理は初めてというたま平さんとも「ヘイ!アミーゴ」とすぐに意気投合。そのたま平さんは……、あれれ?

いつの間にかメキシカンハットをかぶってるーーー!(しかも、似合ってる〜)

次第にお客さんも混ざって会話が盛り上がり、何だか、このまま盛り上がるとトークが止まらなそうなので、先に問題をお願いできますか…。そういうわけで後半1発目の第4問!

答えは解っただろうか?

もちろんそのまま食べてもおいしいし、ハバネロとハラペーニョをトッピングして、刺激的な味付けでいただくのもGood! ワカモレ(アボカドソース)を付けても旨いメキシコ料理の大定番。

そう正解はこれ!

タコス(2枚600円〜) ※写真はビーフ(2枚700円)、トッピングのワカモレはこの時だけのお店からのサービス

「東京でメキシコの家庭料理を食べるなら、間違いなくウチがイチバン!」とエドガーさんが絶対の自信を持つタコスは、トルティーヤからお店で手作り。ビーフ、チーズ、青唐辛子などの具材にメキシカンサルサがかかった一品はビジュアルからしてリアル・メキシコだ。好みのソースでアレンジして頬張ったたま平さんも「旨い!」と太鼓判。

そして、他の店の例にもれず、ここでも一杯いただくわけだが、店名が店名だけにここで注文するのはやはりアレ。「テキーラ、ショットでください!」と、相変わらずアグレッシブなたま平さん(笑)。

エドガーさんに度数38度のドン・ナチョを注いでもらい、「せっかくなので一緒に乾杯しませんか?」と、今日できたばかりのアミーゴとサルー(スペイン語で乾杯)。グビっと飲み干すとマラカスを両手に「やっぱ亀戸楽しい〜」と気分は完全にメキシカン。

他のお客さんともメキシコネタで盛り上がり、ちょっとの滞在で常連客のようになってしまったたま平さん。ただ、時間も限られているので、名残惜しさはMAXだが、メキシカンハットとマラカスを置いて次のお店へ。

最高難度の難問は、フィリピン名物の「アレ」

続いてのお店は「フィリピン居酒屋 勇」。居酒屋にバルにメキシコ料理、そしてフィリピン料理と、まるで統一感のない雑多な楽しさも亀戸横丁の懐の深さだ。

ここも常連客でにぎわうお店を前に、ん? どうしました、たま平さん?

「あれ、もしかしたら、ここ来たことあるかも?」

えーーー! まさか、ここに来て亀戸横丁が初体験じゃなかったという、我々にとってはテキーラの度数以上の衝撃。そしてカウンター越しのママも「あらー、また来てくれたのネ〜」って、やっぱり来たことあるんかい!(笑)

「4年くらい前に飲み歩いてて、ここ来たんですよね」というたま平さんに対して、他の店員さんも「ドラマ見たわよ〜」と、まるで我が家に帰ってきたかのような歓迎ぶり。

いろんなショックはさておき、ご当地の定番ビール「サンミゲル」を注いでくれるフィリピンご出身のママ。氷を入れて飲むのがフィリピンスタイルのビールの飲み方なんだそう。

さてさて、お二人とも再会を喜ぶのもそこそこにして「自慢の一品」クイズに行きましょうか。

しかしながら、そもそも日本ではなかなかお目にかかれないフィリピン料理。今回、最高難度の問題であることは間違いない。果たして、あなたは答えられるだろうか?

それでは5問目、行ってみよう!

フィリピン料理を扇子で表現するなんて、まず落語の高座では見られないであろう仕草だが、5問目を迎えて、もはや我々のどんなムチャぶりにも応えてくれるたま平さんに感謝。

きっとフィリピン通でなければ答えられない超難問だったが、正解はこれだ!

アドボ(1000円)

アドボは、醤油や酢で作った漬け汁に漬け込んだ肉を野菜やローリエなどと一緒に煮込んだフィリピンの国民的料理。このお店では、豚の角切り肉を使い、ジューシーでボリュームもたっぷり。

「これはおつまみにもいいけど、ご飯が欲しくなるなぁ」とたま平さん。「あるわよ〜」とママが出してくれたご飯にワンバウンドしたお肉を一口でパクっ! さすが元ラガーマンだけあって、大食いタレントに匹敵しそうな食欲だ。

ここではフィリピンのおかゆ、鶏肉入りアロスカルド(1000円)も体験

前回来た時にはアドボを食べていなかったそうで、「何で、この前来た時に出してくれなかったの〜」と過去を悔しがるたま平さん(笑)。こんな風に常連じゃなくてもファミリーのような気分に包んでくれるのが、亀戸横丁の一番の魅力なのかもしれない。

ハシゴ酒のフィナーレを飾るのは、店主オリジナルの「アレ」

そして今回の取材で最後のお店「亀 HAME HA」へ。アロハシャツの店主が切り盛りする店は、亀戸横丁の中でも最も常連客率が高いであろうディープゾーン。

世界のグルメが集まるハワイのように、魚料理から肉料理、中華など店主の腕が光る多彩なメニューが揃い、旨い酒と旨い肴、そして話題豊富な店主との会話を楽しみに訪れる人が絶えない。レパートリーの尽きない日替わりメニューで、常に訪れる人を飽きさせないのもポイントだ。

まだまだたま平さんと亀戸横丁の時間を共有していたいが、今回はここがラスト。クイズもこれが最終問題だ。周りのお客さんも見守る中、最後の出題をしてくれたたま平さん。

それでは第6問目、これな〜に?

最後の問題もなかなかの難問だが、たま平さんの仕草で答えが解っただろうか?

ずばり、答えはこれ!

生鮪中トロなめろう(780円 ※時期によって変更あり)

いかがだっただろう。全問正解者はまさかいないと思うが、亀戸横丁の魅力とクイズを十分楽しんでいただけただろうか。また、今回のたま平さんの芸を通じて、ぜひ落語にも興味を持って欲しい。

最後の一杯を飲み干し、「今度は全部のお店を制覇したい!また来ますよ!!」とたま平さん。亀戸横丁をお気に入りスポットのひとつに入れていただけたに違いない。最後までお酒に飲まれず、楽しいクイズを届けていただき、本当にありがとうございました。

《本記事で紹介しているお店の店舗データ》

亀戸横丁
所在地:東京都江東区亀戸5丁目13−2 スクエア三報ビル 1F
公式ホームページ

ラ テキーラ
営業時間:18:00〜翌日2:00(金・土曜は〜翌日5:00)
定休日:日・月曜

フィリピン居酒屋 勇
営業時間:17:00〜翌日3:00(金・土曜は〜翌日5:00)
定休日:無休

亀 HAME HA
営業時間:17:00〜24:00
定休日:日曜、祝日
公式ツイッター
 

Edit by カメイドタートルズ編集部