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  • >【前編】「Youは何しに亀戸へ?」亀戸在住のフランス人に密着してみた。

下町の風情が色濃く残る町、亀戸。
日本人の心ともいえる「義理と人情」を大切にするこの町にも、外国から移り住んでいる方がいる。

彼女の名は、アナイスさん(34歳)。フランス出身だ。
4年前からフランス人の夫と共に、亀戸で暮らしている。

彼女はなぜこの地に住むことになったのか。この素敵なフランス人女性に密着させていただいた。

 

たまたま住むことになった亀戸

「亀戸でアナイスさんがよく行く場所に連れていってほしい」とお願いしたところ、三代豊国五渡亭園(さんだいとよくにごとていえん)に案内してくれた。

 

この場所は、かつてイケメンデート企画の時に紹介したスポットである。この場所をオススメしてくるとは、アナイスさんなかなかやりおる。

ちなみにこの日、アナイスさんが使用しているマスクやTシャツは彼女が手作りしたもの。日本の「着物」や「和」の雰囲気を取り入れたデザインとなっている。

実はアナイスさん、「Siana」という名前で活動をしているクリエイター(デザイナー)なのだ。Sianaを逆から読むとAnais、本名のアナイスになる。

 

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First samples ready, I’ll keep some for myself 😍 #Japan #kimono #masks #handmade #kawaii #colorfull #flowers #originaldesign

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Sanagi Atelier(さなぎアトリエ)というブランドを立ち上げており、作品はインターネットを通じて購入することができる。

「高速道路の下にこんなスペースがあるなんて、とても素敵ですよね!」

我々は優雅に泳ぐ鯉を眺めながら、アナイスさんに「次の作品、錦鯉がプリントされたTシャツなんてどうですかね?」と軽はずみに提案した。

「よくある」

と言われた。

たしかに上野のアメ横でよくある気がする。我々よりも日本を分かってらっしゃる。

 

庭園を散策しながらアナイスさんと色々な話をし、彼女がフランスから亀戸に移住するきっかけについて聞くことができた。

「小さい頃からずっと日本の文化に興味がありました」

と話すアナイスさん。

大学では日本語と国際事業について学んでいたという。当時の彼氏(現在の夫)も日本好きで日本の漫画の影響を受けた作品を描いていたこともあって、2010年に二人で日本にやってきたのだ。

その後、アナイスさんはアンティーク着物や和柄の小物を取り扱うビジネスを立ち上げる。

では、なぜ亀戸なのだろうか?

「最初は亀戸という地名すら知りませんでした」

というアナイスさん。日本への移住を決めた際、会社立ち上げを手伝ってくれた日本人の友人が探してきたアパートがたまたま亀戸にあったのだという。きっと、色々と条件の良い不動産だったのであろう。アナイスさんの友達、グッジョブである。

 

アナイスさんから見た亀戸での子育て

「住み始めたきっかけは、たまたまでしたが、すぐに亀戸という町が気に入りました。スーパーの品揃えは豊富だし、この町には必要なものと好きなものが全部詰まっています!」

「フランスの町と比較して、亀戸はどうですか?」

「私にとって亀戸は安心できて、物価が安く、楽しい場所がたくさんある場所です。フランスではパリをはじめとしたいくつかの都市に住みましたが、亀戸のような雰囲気の町はありませんでした」

次にアナイスさんに案内されたのは、亀戸児童館。

「私たち夫婦には1歳の息子がいるのですが、ここの児童館によく来るんです」

亀戸児童館には、プラレールやおままごとができる「キッズルーム」、子育て講座やクラス活動などのイベントで使われる「育成室(きっずクラブ)」、大型遊具などで遊べる集会室(プレイルーム)、乳幼児のお子さんが対象の「乳幼児室」といった施設がある。

「亀戸児童館は、日本での子育てを助けてくれる場所です。天候が良くない時には、息子が遊具やおもちゃで遊んだりできるのでとても重宝しています。ここに通うことでお友達もたくさん出来たし、スタッフの方々もとても親切で協力的なんです!」

※現在は新型コロナウイルスの影響もあって利用人数を制限中。当面の間は予約が必須。

 

改めてフランス人のアナイスさんから亀戸の話を聞くと、「本当にいい町だなぁ」としみじみ感じる。あと、外国の方に日本の町のことを褒められると、なんだか嬉しい。誇らしい気持ちだ。

「ところで、お腹が空きませんか?」

お?そういえばそろそろランチの時間であった。

「私のお気に入りのお店があるんですが、そこでランチにしませんか?そこの料理を食べると故郷を思い出すんですよ」

はて、亀戸にフランスを感じさせる食べ物が?

次回、アナイスさんとランチを食べます。

亀戸を愛するフランス人のアナイスさんが好きな亀戸の飲食店とはどこだろう?普通にフランス料理店だったら少し反応に困る。

とっても、とっても、とっても気になる。

まだまだ素敵な話が聞けそうなアナイスさんと一緒に行く亀戸スポット巡り、乞うご期待!!

※ちなみに写真はフェイント。亀戸餃子に行く予定はない。

後編へ続く

 

スポット紹介

スポット名:三代豊国五渡亭園(竪川河川敷公園内)
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸6丁目33-10
電話番号:03-5875-2319
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩10分
営業時間:06:00~22:00

スポット名:亀戸児童館
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸2丁目1-19
電話番号:03-3685-5944
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩5分
営業時間:【月~土】09:00~19:00、【日】09:00~18:00
定休日:毎月第2・第4日曜日、祝日、年末年始
※現在は新型コロナウイルスの影響により営業時間が異なる場合があります。また、当面の間は入館人数制限がありますので、ご利用の際は予約が必須です。

Edit by カメイドタートルズ編集部