この丸くて白い物体がなにか、お分かりになるだろうか?
ちなみに皿が小さいのではない。この白くて丸い可愛いやつが大きいのだ。
ああ、なんて可愛らしいフォルムなのだろう… これの正体は…
そう、マシュマロである。
亀戸でマシュマロ専門店を営む、という強気な戦略をとる「洋菓子処 ましゅまろ亭」。
開店するなりテレビに取り上げられ、一躍有名になったこちらのお店には全国のスイーツファンが噂のマシュマロを求めてやってくるのだ。
おわかりいただけるだろうか。この弾力。この柔らかさ。
思えば当メディア「カメイドタートルズ」はプロレスラーが餃子を食べたり、プロレスラーがステーキを焼いたり、なにかと屈強な男たちが出演するグルメ記事が多く、可愛いもの好きの読者のことを考えてこなかった。
だが今回はマシュマロ専門店を取材させていただけることになったので、このチャンスを逃さずにしっかりと可愛いものファンの獲得につなげたい。
あ、そうだ。せっかくなのでマシュマロの雰囲気に合わせて記事の書き方も可愛らしく変えてみたいと思いま〜す! テヘペロっ☆
マシュマロの美味しい食べ方☆
とにかく可愛らしいお菓子の代表格といえばマシュマロだけど、こちらのましゅまろ亭さんのマシュマロは本当に大きいんだよ!
一般的に食べられているマシュマロとは一線を画すシロモノ! (白い物なだけにシロモノ。なんちゃってね☆)
…んで、とにかく柔らかくて甘〜くて、口の中に入れるとシュワシュワと溶けてなくなる魔法の食べ物なのだ♪
少しでもこの感触を伝えるためにGIFを乱用してるよ☆
どうカナ? キミも食べたくなってきたよね? 実際に食べてみないとこの感動は味わえないゾ!
ちなみにましゅまろ亭さんのマシュマロには色んな味(フレーバー)があるんだよ☆
定番の抹茶、アールグレイ、チョコレート、いちごなどに加えて、レモン、ゆず、マンゴーといった季節の旬な果物まで。心ときめく色んな味がありま〜す♪ 夏にはチョコミントなんていうオシャレ味も発売されちゃうよ。マシュマロ最&高!
ただ、いつでもすべての味のマシュマロが買えるわけじゃないの。食べたい味のマシュマロと出会えるかどうかはタイミング次第。恋愛と完全に一緒なんだよね☆
そして、マシュマロには色んな食べ方があるんだ。食パンと一緒にマシュマロをオーブンで焼くと、とろけてクリーミーになったマシュマロが味わえるマシュマロトーストの完成☆
他にも、紅茶やコーヒーと相性抜群のマシュマロを飲み物の中に砂糖がわりとして溶かしながら食べても最強に美味しいんだよ♪
牛乳を温めてホットミルクにしてから、抹茶味のマシュマロを溶かして飲んだら超絶美味しい! 優しい甘さの抹茶ミルクと、ふわとろマシュマロのコンビネーションが素晴らしすぎたのだ♪ 女の子ならみんな好きな味だよね!
だ・け・ど
ましゅまろ亭の店主さんが一番オススメする食べ方はなんと焼きマシュマロ!
ガスバーナー(カセットコンロ用のボンベに装着して簡易的に作れる、あのバーナー)で軽〜くあぶってあげると風味アップ!
お祭りの屋台のわたあめのような香ばしく甘〜い匂いがたまらない!!!
表面はカリッ、中はトロッの最強スイーツが誕生するんだよ〜♪
でも、家でやる時は本当に注意して欲しいとのこと。店主さん曰く「ウチのマシュマロは引火しやすい」とのことで、取り扱いには十分に注意して欲しいのニャ!
マシュマロの魅力、伝わったかな? そろそろ普通の書き方に戻りますね。表現のレパートリーが少ないことがバレたので。
このマシュマロ、どうやって作ってるの?
ましゅまろ亭さんでは「手絞り生マシュマロ」と表現していますが、そもそもマシュマロってどうやって作るんでしょうか?
今回、ご厚意で作っているところを見せていただけることになりました。
ましゅまろ亭さんの生マシュマロの材料は「ゼラチン」「砂糖」「水」(プレーンの場合)。これを湯煎にかけながら撹拌器でよく混ぜます。
世に出回っているものは卵白が使われているものが多いけれど、ましゅまろ亭さんのマシュマロは卵アレルギーの方でも安心して食べることができるんです。
また、保存料、香料、着色料といったものが入ってないのも特徴なんですね!
味(フレーバー)を足す場合はこのように後から追加して混ぜていきます。
ましゅまろ亭さんは抹茶なら静岡の西尾(京都の宇治と並んで有名なお茶の生産地)の抹茶を使うなど、材料にもとことんこだわっているんですね。
混ぜ終わった材料、つまりホイップされたマシュマロが絞り袋に入れられます。
温度が下がると固まり始めてしまうので、作業はスピーディーです。
敷き詰められたコンスターチ(トウモロコシのデンプン)にマシュマロの大きさのくぼみを作り、そこにホイップされたマシュマロを絞り入れていきます。まさに「手絞り」というわけですね。
「マシュマロホイップ状態」のマシュマロです。
砂糖が入っているのでこの状態だとベタベタします。
温度が下がって固まり始めたらマシュマロ全体にコンスターチをまぶして、ふるいにかけます。
これでマシュマロが触ってもくっつかなくなるんですね。
最後にケースに並べて形や大きさに異常がないかチェックし
袋詰めされて完成です!
ましゅまろ亭さんでは毎日のように朝8時からマシュマロを手作りしています。基本的にはその日に作ったマシュマロはその日のうちに売る(その日のうちに食べてもらう)のがベストだそうです。賞味期限としては1週間ほど猶予があるのですが、やはり時間経過と共に食感が少しづつ変わってしまうのだとか。「生マシュマロ」というくらいですから、なるべく早く食べるのがいいですよね!
一度に生産できる個数に限りがあるため、開店からすぐに客が殺到した場合はあっという間に在庫がなくなることもあるそうです。
ところで、なぜ亀戸でマシュマロ専門店を?
それにしても、なぜ原宿とか渋谷ではなく亀戸でマシュマロ専門店なのでしょうか?
ましゅまろ亭の店主、木村さんに話を聞いてみました。
–亀戸でマシュマロ専門店って、かなり尖ってますよね?
そう思います。でも、亀戸って実はすごく商売しやすい街なんですよ。めちゃくちゃ人が多くて都会というわけでもなければ、まったく拓けてないというわけでもない。「専門店」を営むにはちょうどいい街だと思います。
–今でこそ人気店ですが、最初はどうやって宣伝したんですか?
「マシュマロ専門店」というそれなりに尖った商売をしているのが功を奏し、開店して半年で「出没!アド街ック天国」に取り上げられるなどラッキーなこともありました。それで知名度が上がって、たくさんのお客さんに来てもらえたというのはありますね。
また、SNSを活用しての集客というのもやっているんです。
(ましゅまろ亭のTwitterアカウントはフォロワー3,000人越え!)
–どうして亀戸でマシュマロ専門店をやろうと思ったのですか?
私の姉がマシュマロの熱狂的なファンで、それでマシュマロ専門店をやりたいって言ったんです。私たち家族は亀戸周辺に住んでいて、父が会社を経営していたので事業の一つという形でマシュマロ専門店をOPENさせたのが始まりでした。
私は本来、硬い食感の食べ物が好きなんですよ。おせんべいとかね(笑) 普通に売っているマシュマロは食べられないほど苦手だったのですが、このましゅまろ亭のマシュマロだけは食感も良いし美味しくて食べることができたんです。卵も使わず余計な添加物も入ってない、安心・安全なお菓子ですし、これなら自信をもって専門店としてやっていけるんじゃないかって思いました。
–このマシュマロが亀戸で食べられることができてハッピーです!
洋菓子屋さんがケーキとかクッキーとか作りながらマシュマロを作る店もありますけど、ウチはマシュマロしか作れない。
商売だって楽なことばかりではないですけど、お客さんに求め続けられる限りは続けたいと思っています。
–これからも頑張って美味しいマシュマロの提供をお願いします!
ウチの店は商店街にも面してないし協会にも加盟しているわけではありません。何十年という歴史のある老舗の専門店が多い亀戸の中では新参者です。
だけど、私は昔から亀戸の街を見て育っています。今も昔も亀戸は魅力的で、大好きなお菓子屋さん、大好きな喫茶店、大好きなラーメン屋さんなどがたくさんある。
マシュマロって若い女の子が食べそうなイメージはありますけど、この亀戸の地域では男性のお客さんも多いし、子どもからお年寄りまでたくさんの人がマシュマロを買いに来てくれます。
地域の人たちとの繋がりを大切にしながら、共に商売を続けて亀戸を盛り上げていきたいと思ってます。
まとめ
「亀戸のマシュマロ専門店」と聞いた当初「尖っているな」と思いました。
しかし、店主の木村さんの話を聞いたらなんとも人情味に溢れたストーリーがあり、むしろ東京の下町っぽいお店という印象に変わりました。
亀戸に来たらぜひ、お土産に。その優しい甘さとふあっふあの柔らかマシュマロに日頃の疲れも吹き飛びます!
女性はもちろん、可愛いもの、甘いもの好きの男性も楽しめますよ〜!
店舗紹介
住所:〒136-0071 東京都江東区亀戸6-22-8 1F
電話番号:03-5836-3232
アクセス:JR総武線「亀戸」駅 徒歩5分
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日
Edit by カメイドタートルズ編集部