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  • >【前編】ドキッ!俺がイケメンと2人きりで亀戸アクティビティスポット巡り

俺はカメイドタートルズ編集部でライターをしている和也。

今回は編集長に「亀戸のアクティビティスポットを紹介してほしい」と頼まれ、この記事を担当することになった。今考えると、それは運動不足で体がたるんできている俺への配慮だったのかもしれない。
俺と同様、社会人になってから体を動かす機会が減り、運動不足に陥っているという方は多いのではないだろうか?

今回はそんな運動不足ーズのために、亀戸で体を思いきり動かせるアクティビティスポットを紹介していきたいと思う。

運命の出逢いは突然に

今日は一緒に巡る出演者として、編集長がはるかちゃんという友人を呼んでくれたらしい。最近太り気味の俺では、写真映えしないと判断してのことだろう。何でも運動神経抜群で性格も良い才色兼備な子だと聞いている。

竪川(たてかわ)河川敷公園のこの辺りで待ち合わせの予定だが、はるかちゃんはまだ着いていないようだ。はるかちゃんはどんな子なのだろうか、昨日から色々なパターンで想像を膨らませていた。

 

ん?

 



あれは何だ。

 


「あっ、カメイドタートルズ編集部の和也さんですか…?」


「はい。そうですが…」


「すみません。亀宮遥と申します。今日はよろしくお願いします」


「ああ!なるほど!こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

男ーーー!このパターンは予想外だ!

 


「あの、本当に僕なんかで良かったんですかね?こういうのはじめてだから緊張しちゃって…」


「い、いえ、全然良いんです。今日はゆるーく楽しんでください!」

はるかという名前から女性だと勘違いしていた俺が悪い。とはいえ、編集長め。才色兼備は大抵女性のことを指す言葉だろう。これは勘違いしても仕方ない。

おまけにイケメンだし。なんか引け目を感じるな。


「ところで、さっきは何をしていたんですか?」


「あれはスキマ時間を使って、腹斜筋を鍛えてました。待ち合わせだというのになんかすみません…」


「そんなことで謝らないでください。でも腹斜筋…?」


「僕、緊張しやすくて。体を動かしていないと落ち着かないんです。本当に申し訳ございません!」


「いえ、お気になさらず…。そういうタイプの人もいるん…ですかね?」


「とにかく僕、頑張ります!期待に応えられるかわからないですけど…よろしくお願いします!なんでもします!」


「そんなかしこまらないでください!自然体で良いですからね。では、行きましょうか!」

こうして気弱なイケメン、はるかくんとの亀戸アクティビティスポット巡りが始まった。

高架下の楽園をイケメンと巡る「竪川河川敷公園」


「ここは竪川河川敷公園といって、高架下2.4キロメートルが全て公園になっているんです。敷地内には、貸出コートや遊具広場、カヌーなど豊富なスポーツ設備があって、誰でも利用することができるんですよ。で、ここは健康遊具広場です」


「筋トレやストレッチができるんですね。僕なんかがやっていいんですか?」


「はい、ちょっとやってもらえますか?」


「あまり筋力には自信ないんですよね、できなかったら申し訳ないです」


「うおぉぉぉぉぉぉ!」


……?!?!

 


「筋肉が喜んでるぜええええええええ!」


……?!?!!?!?!?!????!?!?

 


「おい!お前!足つぼがあるぞ!その貧相な足でさっさと踏めよ!!!」


「えっ……お前って俺のことですか?てか急に口悪くなったけど、どうしたのはるかくん?」


「お前以外に誰がいるんだよ!その腐った根性を足つぼで叩き直すって言ってんだ!早くしろ!」


「この人、誰!?はるかくんを返して!!」


「ほら!足つぼなんてもんはな!集中すれば余裕なんだよ!俺の手本を目ん玉ひん剥いてよく見とけッ!全集中!足つぼの呼吸!」


「足つぼの呼吸…!?」


「イタァ!足つぼごときが調子乗ってんじゃねえよ!」



「お前、覚えてろよ。次は踏みつぶしてやるから!」


「はるかくん…?」



「ズズズズズズズズズズズ」


「あら、あら。急にイキってたのに、はるかくーん?どうしたのかなあ?」


「いやー、足つぼってすごく痛いんですね。僕驚きました。でも水で回復できました」


「水で回復できるんだ。はるかくん、さっき別人格みたいなの出てたよ」


「え?…何か変なところを見せてしまってましたか?申し訳ございません」


(え、正気か?まさか、さっきの記憶がないのか…?)

その後、はるかくんは出会った時と同じ気弱な好青年に戻っていた。あれは一体何だったんだろうか。


「しかし、この公園は本当に色んなスポーツ施設があるんですね。僕なんかが被写体で大丈夫ですか?力不足だったらすみません」


「あ、そうなんです。サッカー、バスケットボールなどで遊べるキャッチボール広場、予約制で9時から21時まで利用できるフットサル場があるんですよ!」


「高架下だから多少雨が降っていても安心ですね。……あ、あれはなんでしょうか?」


「ここは水上アスレチック場。水深は35センチだけど、落ちないように気を付けないと…

 

ってはるかくん!?」

 


「おらあぁぁぁあ!」


「おい、ノロマァ!さっさとここまで来い!俺の足場になれよ!」


「だからお前誰だよ!?はるかくん情緒不安定すぎないかな!?今行きますから少々お待ちを!」


「って足が滑っ…ウボァ!!!!!!!!!!!!!!


「おい!てめぇ!何やってんだ!」




「ったく…しょうがねえなぁ。ほら掴まれ、愚民」


「本当に口悪い。でも、優しい。ありがとうございます…。水深35センチだけど


「…好きだ」


「…えっ、いきなり何!?急にそっち路線に行くの!?心の準備が…」


「こういう変わった遊び場、俺は小さい頃からこういうのに目がねえんだよ」


「えっ」


「あ?どうした?なんか文句あんのか?」


「あっ、すみません。何でもないです。こちら側の解釈違いでした…(急なギャップに何を勘違いしてるんだ、俺は!)」



「にしても、ここは楽しいなぁ!お前なんかと2人なのに、大人気もなくはしゃいじまったぜ!チッ!」


「ありがとうございます…。ここは自然と手を取り合えるし、吊り橋効果もあって距離が縮まりますし、デートにもオススメのスポットなんです」


「は?お前とつり橋効果?まぁ…それも悪くないか…」


「!?」

(やっぱりそっち路線なのか!?急にぶっきらぼうなドSキャラになったり、かといえばギャップを見せてきたり、本当に何なんだよ…)


「おい、のどが渇いたぞ。水飲みに行くか?」


「え、また水?」

次回予告

俺たちは竪川河川敷公園をさらに探索し、ホットなアクティビティスポットを発見する。

そしてちょっと変わった亀宮遥という人物…。


この謎の男についていけるのか…否や…。

後編へ続く。

スポット紹介

スポット名:健康遊具広場(竪川河川敷公園)
住所:〒136-0071 江東区亀戸6丁目33番10号
電話番号:03-5875-2319
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩10分
利用可能時間帯:6:00~22:00

スポット名:水上アスレチック場(竪川河川敷公園)
住所:〒136-0071 江東区亀戸6丁目33番10号
電話番号:03-5875-2319
アクセス:JR総武線亀戸駅 徒歩10分
利用可能時間帯
4月~9月 9:00~18:00
10月~3月 9:00~17:00

Edit by カメイドタートルズ編集部