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  • >亀戸出身でシーバス界のレジェンド村岡昌憲さんに聞く シーバスフィッシングと亀戸の魅力(インタビュー篇)

シーバス界のレジェンド村岡昌憲さん、そして過去記事のハゼ釣り企画でもご参加頂いたみなせちわさんとともにお送りする、初心者シーバス釣り講座後編。前回の記事はこちら

お二人にシーバス用の釣り具選びのコツを教えていただき、今回取材にご協力いただいたキャスティング錦糸町店の平林さんにリールにラインを巻いてもらった。これで一通りのシーバスフィッシングの準備が完了。


「そういえば、あの店内に飾ってあるシーバスのはく製、平林さんが釣ったやつですよ」


「うわ、デカい」

「隣の写真が釣ったときのものです。102センチありました。記念にはく製にしたんですよ」


「すごい。これが亀戸の周りにウヨウヨしているなんて・・・」

「今日は雨も降ってますから、お台場とかそっちのエリアにシーバスは行ってしまっているので、状況としては渋いですけどね。でもせっかくの取材なので、亀戸近辺で一匹狙ってみますか」

「いいんですか!?釣ってやりましょう、シーバスを!」

 

予定では近くの川で、実際に釣りをしている描写を撮影しながら、村岡さんにお話を伺おうくらいに思っていた。
しかし、さすがはシーバス界のレジェンド、撮影行程で組んでいたわずか2時間の間にシーバスを本気で釣ってくださろうとしているのだ。

釣り人たちのお約束としてポイントの詳細は明かせないが、キャスティング錦糸町店から車で約20分の場所にあるポイントに到着。
ここで村岡さんのご友人のイイヅカさんとも合流。

小雨が降り、コンディションとしては良くないそうだが、実際に釣りをしながらインタビューさせていただいた。

釣りスポットとしての亀戸


「今回のポイント、地図上だと何もない場所なんですが、どのあたりが狙い目なんですか?」


「橋のライトが当たって光の明暗があったり、橋脚だったり何かあるところを狙うといいです」

「例えば川の流れが橋脚にぶつかっている場所がありますよね。
そんな流れの弱い場所の周辺には遊泳力の弱い小さな魚たちが集まります。そこにその魚を食べにシーバスがやって来るんです。そういうところを狙ってキャストしていきます。それで、反応がないってことはそこに今シーバスがいないってこと。そうなったらポイントを変えて行くんです」

「狙ったところにルアーをキャストするのも難しそうです」

「練習ですね。男性なら遠い場所にも力だけで飛ばせるかもしれませんが、女性だと届かない場所があると思います。投げ方などの基礎も全然分からないでしょうし。そういうときに村岡さんのYouTubeを観てもらいたいですね。キャスティングのコツなど釣りに関する情報を詳しく解説しているので」


「あとは、Googleで「東京 シーバス スポット」で検索しても出てくる場所が結構あります。江東区はシーバスのスポットとして有名なこともあって比較的紹介されているスポットがあるので、おすすめですよ」

「私もTwitterでチェックしてます。亀戸周辺は2月は絶好調だったんですけど、ここ最近は渋いですね」


「ここ最近は、あまり良くないとのことですが釣りスポットとして亀戸はどうなのでしょうか?」

「やはり初心者の方ならハゼ釣りから始めるのがおすすめで、亀戸にはハゼが釣れるポイントが数多くありますから

「なるほど、まずはハゼで釣りのいろはを学んでから、シーバスにステップアップするのがおすすめということですね」

「私が子どもの頃、おじいちゃんが1メートル超えを何度も釣ったと言っていました。あれはおじいちゃんの思い出の中で育ってて(笑)小学生ながらに前回よりも大きくなってるじゃないか!と思っていました。それでもメーター超えは夢じゃないし、この荒川で毎年90センチオーバーのスズキは何十本とあがってます」

「都会のど真ん中で1メートルを超える魚が釣れるというのはロマンですね」

こちらは、過去に村岡さんが釣り上げたシーバス

村岡さんに聞く亀戸の思い出と魅力


「村岡さんは亀戸出身ですが、小さい頃から亀戸で釣りをされていたんですか?」

「小さい頃は大島や平井の橋の下でゴカイを捕って、それを餌にして釣りをしてました。子どもなので餌にお金は使えませんから。そのゴカイでカレイとか釣ってましたよ。近所でも有名な釣りガキでした。葛西橋の近くなんかでよくカレイ釣りをしていました」

「この辺りでカレイが釣れるんですか。驚きです」

「昔は子どもと大人の距離が近かった印象があります。葛西橋や船堀橋なんかで子どもと大人が一緒に釣りをしていました。
カレイは冬に釣りに行くんですよ。当時の子どもは真冬でも半袖半ズボン。寒いけど頑張って釣りをするんです。その横で近所のおじいさんなんかが、練炭でスルメを炙ってお酒を呑んでいたりするので、よく温まりに行っていました。
子どもだからお酒は呑めないけど、かじかんだ手を温めながら聞くおじいさんの釣りの話は面白かったなと今でも覚えています」


「下町らしい人情味あふれるエピソードをありがとうございます。長年この地に住んでいらっしゃる村岡さんにとって亀戸の魅力とは何でしょうか」

「釣りから離れちゃうんで読者に刺さるか分からないですが、僕はビジネスマンとして、釣り人として全国全世界を頻繁に移動するんです。飛行機は50回、新幹線は30回くらい年間で乗ってます。それでよく、車で羽田空港と東京駅に行くんですけど、江東区は道幅が広くて渋滞が少ないから行動を制限されないんです。
江東区育ちによるひいきもあるかもしれないけど、こんなに自分の活動に楽な場所はないと思います」

「確かに都心などへのアクセスも悪くないですよね。ちなみに、亀戸でおすすめのお店ってありますか?」

「銘柄牛肉の佐藤のカツサンドですね。肉屋が作ってるカツなので豚肉が2センチくらいあるんですよ。絶品なのでぜひ食べてもらいたいですね。実は高校時代の3年間この近くでアルバイトをしてました」

「あそこは美味しいですよね!というかそんな接点があったとは」

このあと雨足は強くなる一方で、残念ながら取材終了となってしまった。しかし、村岡さんとみなせさんに教えていただいたシーバス釣りのコツ。そして、村岡さんの亀戸に関するエピソードをお聞きすることができた。そして、帰り際の悔しそうなお二人の表情は忘れることができない。

今回の撮影はあいにくのコンディションだったが、自然を相手にするのだから当然自分の思い通りにはいかない。川や魚と向き合いながら四季の移り変わりを感じる。そんな時間に没頭できたのはとても貴重な経験だった。
ご指導いただいた内容を元に、必ず亀戸でシーバスを釣り、記事にて紹介したいと思う。

スポット紹介

スポット名:キャスティング錦糸町店
住所:東京都江東区毛利1丁目12−10
電話番号:03-3634-0700
アクセス:都営地下鉄・東京メトロ 徒歩2分
営業時間:月~土・祝前日:10:00~21:00 日・祝日:10:00~20:00
定休日:なし

【釣りを楽しむためのマナーとして】
・ライフジャケットと滑りにくい靴の着用をしましょう。
・禁止場所での釣りは絶対に控えましょう。
・ゴミは放置せず持ちかえりましょう。

Edit by カメイドタートルズ編集部