亀戸の明治通りを一本中に入った場所にあるゲーミングシェアハウス取材記事。前回は施設紹介とオーナーへのインタビューを行ったが、後編では実際にこのゲーミングシェアハウスに住む住人に話を伺った。
前編はこちら
亀戸駅徒歩8分で家賃4万円!ゲーミングシェアハウス住人インタビュー
「現在、住み始めてどれくらいですか?」
「オープンした時から住んでいるので2年くらいですね。私以外にもオープン時から住んでいる方がいますよ」
「住もうと思ったきっかけはなんですか?」
「インターネット代などコミコミで4万円と家賃が安かったというのが一番の理由です。あとは、私がゲーム業界で働いてるので、プレイヤーの意見を聞きたかったこと、仕事的にネットが使えないといけなかったのが決め手です」
「普通のシェアハウスではなく、ゲーミングシェアハウスで良かったことはありましたか?」
「みんなゲームが好きなので他の住人と話が合うんですよ!なので、自然と仲良くなれましたね。今ではゲームだけでなく一緒にキャンプに行ったり、旅行にも行ったりするくらいの仲になっています!気が合う仲間だから、色々なものを貸し借りできるんです。食洗器とか自転車とか頻繁に借りてます」
「やはり、共通の趣味があるというのはシェアハウスにとっていいことですね。ちなみに、どんな人に入居をお勧めしますか?」
「基本的に緩い人にお勧めしますね。ゴミ出し当番なども決めてはいますが、男しか住んでいないので、見ての通り片付いてないですし・・・(笑)。それを許せる人であれば問題ないと思います。そんな人なら自分も気楽に住めるはずですよ。他にもありますが、初めての一人暮らしの人にもお勧めです。困ったことや分からないことがあったら聞けばいいですから」
「ゲーム中の声などの騒音問題はありますか?」
「ありますねぇ〜(笑)。でも仲がいいからこそ、その都度注意をしてくれるのでありがたいです。なので、不満を溜めこんで突然爆発!みたいなことはないですね。とはいえ、近隣住民に迷惑が掛からないように、皆自重してます」
「住人以外の友人と遊んだりするんですか?」
「住人以外の人も立ち入りが可能なので、毎週末にスマブラオフ会などをしていました。ただ住人のLINEグループで〇〇時から〇〇時まで友達を呼びます。という報告は必要です。じゃないと泥棒と勘違いしちゃいますからね(笑)」
ゲーム好きたちが楽しく暮らせるゲーミングハウス
「現在の入居者はどのような人が多いですか?」
「ゲームのプログラマーやデバッカー(開発中ゲームのバグを探す職)もいましたし、単にゲーム好きな社会人もいました。ゲーム好きは共通で、比較的ライトゲーマーが多いですかね」
「こちらのゲーミングシェアハウスに入居したい場合、どうすればいいですか?」
「現在、亀戸のゲーミングシェアハウスはおかげさまで満室なので、部屋が空くのを待ってもらうしかないですね。場所が違ってもいいなら運営している他のゲーミングシェアハウスを紹介します」
「ゲーミングシェアハウスのルールなどはどうやって決めているのですか?」
「入居時の契約書にハウスルールを記載しています。基本的に入居者とオーナーで相談して決める形ですね」
「他のゲーミングシェアハウスと比べて、毎週ゲーム大会を開催するなど住人同士の距離が近いように感じたのですが、それはなぜですか?」
「収益的な意味合いもあるのですが、コンセプトとして、楽しく住めるゲーミングシェアハウスにしたかったんです。そのためにも住人同士で交流して欲しかったのが最大の理由です」
このゲーミングシェアハウスができる前、資金調達を求めるクラウドファンディングサイトに、オーナーはこう書いている。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
一番の理由は、ゲーム好きな人に誰にも邪魔されずにゲームができる空間を作りたい!!!という想いです。僕は小さいときからゲームが好きで、両親が寝静まっている午前3時頃にこっそり起きてはドラクエを必死でプレイしていた覚えがあります。
日本はまだまだゲームに関しては後進国です。
10年前、いや5年前にYouTuberが立派な職業になって、子どもたちのなりたい職業上位をとるなんて、予想できた人がどれくらいいますか?
ゲーマーも同じです。
ゲーム業界の可能性はこれからどんどん広がっていくと思います。
現在、様々なコンセプトのシェアハウスがありますが、ゲーマーのためのシェアハウスってまだまだほとんどないんです。
そこで、ゲームが大好きな人たちで死ぬほどゲームをやってもらうハコを作っちゃえばいいや!!と思ったのがきっかけです。
言うだけなら簡単だが、オーナーの河田さんは、このゲーミングシェアハウスをオープンするために借り入れをして物件を購入。クラウドファンディングで資金調達を行うとともに、自らもDIYでリノベーションをして、この「ゲームが大好きな人たちで死ぬほどゲームをやってもらうハコ」を完成させたのだ。
e-sportsチームやゲーム会社が運営しているシェアハウスと比較すると、設備などが不十分な部分もあるかもしれない。それでも、好きなことを全力で楽しめる場所を作り、維持するために全力を注いでいる。
変に着飾ったり、見栄を張ったりせず、ありのままの自分でいれる町、亀戸。そんな町にこのようなシェアハウスがあるのは何かの縁なのかもしれない。
スポット紹介
住所:〒136-0072 東京都江東区大島2-34
アクセス:JR総武線亀戸駅 8分、都営新宿線西大島駅 4分
Edit by カメイドタートルズ編集部