• トップ
  • >食べる
  • >【後編】亀戸でNo.1のYouTuberはお弁当屋さんって知ってる？ 激安＆大盛り1キロ弁当で話題の『キッチンDIVE』

【後編】亀戸でNo.1のYouTuberはお弁当屋さんって知ってる？ 激安＆大盛り1キロ弁当で話題の『キッチンDIVE』

Twitterツイート
facebookシェアする

–前回までのあらすじ-

YouTubeのチャンネル登録者数、Twitterのフォロワー数が共に3万人を越える、亀戸のお弁当屋さん「キッチンDIVE」。亀戸という地域において、もっとも発信力がある個人経営のお店であることは間違いありません。

その影響力は強く、お店は連日大人気。激安200円弁当や、1キロおにぎり、1キロ弁当といった超大盛りメニューなど、幅広いラインナップが亀戸住民の胃袋をガッチリ掴んで離さないのです。

 

しかし、弁当の単価自体がすごく安いのに、「無料祭り」や「売り上げ寄付」といった利益度外視の企画も頻繁にやっていることに疑問を抱いたカメイドタートルズ取材班。

人気とはいえ、この店は本当に儲かっているの？ もしかして赤字なんじゃないの？

そんな疑問を解決するべく、店長の伊藤さんに話を聞いてみたいと思います！

 

キッチンDIVE店長 伊藤さんインタビュー

ちなみに店長の伊藤さんはメディア顔出しNG（※）とのことでしたので、写真の代わりに「キッチンDIVE愛に溢れている方々のツイート」を紹介しながらインタビューを進めさせていただきます。

※どうしても伊藤さんの素顔が知りたいという方は、YouTubeにアップロードされているキッチンDIVE飲食店大学というチャンネルを登録し、高評価をした後、動画をご覧ください。わりと出てます。

 

 

–ストレートにお聞きしますが、キッチンDIVEはちゃんと儲かっているんですか？


（伊藤さん）
はい、儲けはちゃんと出ています。それも、材料費、人件費などを削ることなく。

当店の経営は材料費、人件費ともに高コスト体制ですが、なぜこれで経営が成り立つのかと言いますと、とにかく売上高を上げることで全体のバランスを取っているんです。

例えば、コストの面で言うなら家賃光熱費が月に30万円だったとして、月の売り上げが300万円の場合、家賃光熱費が売り上げの10%分のコストになります。ところが、売り上げが600万円あれば、家賃光熱費は5%分のコストまで圧縮されます。材料費、人件費など他のコストも同様で、シンプルにひたすら売り上げを高く保つことで、ちゃんと利益は出るんです。

 

–なるほど。確かにお弁当、めちゃくちゃ売れてますもんね。1日にどれぐらいご飯を炊くんですか？


（伊藤さん）
当店には5kg炊きの炊飯器が2つあるんですが、それが1日に10回ずつ空になるので、100kgぐらいですかね。

 

–100kgはすごすぎる。ところで、低価格路線を狙ったのはどうしてですか？


（伊藤さん）
私が学生時代のある日、某ハンバーガーチェーンさんが65円でハンバーガーを売り出し、さらに合わせるように某牛丼チェーンさんが牛丼を250円で売り始めるということがありました。

それらのお店が、毎日のように行列を作っていたのを鮮明に覚えていたんですね。そしてなにより、こんなにたくさんお客さんが来るなら「楽しそうだな」と思ったんです。

そういった原体験もあり、当店は200円弁当専門店としてスタートしました。キッチンDIVEのDIVE（ダイブ）という言葉には「だいぶ安い」という意味も込められているんですよ。

 

 

–200円弁当専門店はすごいですね！ そして、見事にお客さんもたくさん来たと


（伊藤さん）
ところが、です。ウチの目の前にあったサンストリート亀戸（※）という商業施設が無くなったことで、客足が遠のくという事件が起きました。元々、サンストリート亀戸からの流入客も期待して、この場所で商売していたところもありまして、ちょっとなにか新しいことをやらないといけないな、と思ったんです。

※サンストリート亀戸についてはコチラの記事を読むと世界一わかりやすいです。

そこで、まずは客単価を上げるために1キロおにぎり、1キロ弁当という商品を開発しました。

 

–そういう経緯で、200円弁当に加えて、1キロシリーズの販売が始まったのですね


（伊藤さん）
そして、その1キロおにぎりを売り出すために色々と考えた結果、私が大好きなゲームである「風来のシレン」のキャラクターであるマムルをおにぎりの隣に置いたんです。

そして、お客様の中に「マムル（風来のシレン）」と「巨大なおにぎり」でピンと来た方（※）がいらっしゃったようで、このことが度々ツイートされるようになり、Twitter上でバズったんですよ。

※風来のシレンはゲーム中、おにぎりを食べて飢えをしのぎ探検を続けるシステム。「トルネコの大冒険 不思議なダンジョン」でいうところのパンにあたります。

 

それ以来、マムルを目当てにお客様が来るようになり、その影響でキッチンDIVEのTwitterアカウントを作って、積極的にお店の情報をツイートするようになりました。

 

–人生ってすごいですね。ピンチはチャンスと言いますが、起死回生のマムルだったわけですね


（伊藤さん）
Twitterなどのコミュニケーションツールは、上手に使えば本当に良い宣伝になるんです。今、キッチンDIVEのTwitterアカウントはフォロワーが3万人以上いますが、Twitter経由のお客様が毎日100人以上、来てくれています。

大体、フォロワー1000人につき、5人ぐらいがお店に通うお客様になってくれるイメージですね。

 

–1000人いてたった5人と思いましたが、3万人フォロワーがいれば150人が客になるってことですもんね。SNSの力、すごいですね


（伊藤さん）
フォロワーを増やすための施策として「お弁当を無料」にしたり「1円の商品」を売ったり、いわゆる「祭り」を開催することもあるのですが、もちろん、それだけを購入されたら赤字ですよね（笑）

でも、ちゃんと他の商品も買ってくれる方がほとんどですし、そういった「祭り」などでキッチンDIVEが話題になったり、それがきっかけでファンになっていただけたり、お店に通ってくれるお客様が1人でも増えれば十分なんです。

なるべく、多くの方から応援されるようなお店でありたいし、応援していただけるような取り組みをすることが大切だと思っています。

 

–なるほど。それで売り上げを寄付したり、社会貢献的な活動もされているんですね


（伊藤さん）
困っている人がいたら助けたいし、なにかしたいって思いますよね。お腹が空いている子供がいたら、100人でも1000人でも無料でご飯を食べさせてあげられるぐらいの体力はあります。そういった活動を積極的にやっていけば、キッチンDIVEを支援してくださる方々も増えると思っているんです。

今はTwitterだけでなくYouTubeにも力を入れていて、積極的にキッチンDIVEの取り組みや活動内容についても発信していきたいと思っています。お店とお客様が一緒になって、なにか楽しいことをしたり、世界を盛り上げるような活動をしていきたいです！

 

–今日は素晴らしい話をありがとうございました。応援します！


（伊藤さん）
ありがとうございました！

 

キッチンDIVE公式Twitterアカウント
キッチンDUVE公式YouTubeチャンネル（デカ盛り大盛り料理教室）
キッチンDUVE公式YouTubeチャンネル（キッチンDIVE飲食店大学）

店舗情報

店舗名：キッチンDIVE

住所：〒136-0071 東京都江東区亀戸6-58-15
電話番号：03-6320-2581
アクセス：JR総武線「亀戸」駅 徒歩2分
営業時間：24時間営業
定休日：なし

Edit by カメイドタートルズ編集部

一覧に戻る